〜・中学受験への歩み・〜

2006年11月26日(日) E中入試

「おはよう。昨日は3時から吐き続けだった・・・」と
言いながら起きてきた息子。

えっ!?
だって、昨日は元気だったじゃん。
寝る前に「ドンジャラ」だってやって寝たのに。

もしかして、緊張のせい!?

気分転換の為に、いつもやっている
朝シャワー&朝シャンを息子にすすめ、
髪の毛だけは念入りに乾かすように言った。

その後も結局吐き気は止まらず、
朝食は何も口に出来ないまま、駅に向かった。

水戸駅に着くまでの電車の中でもグッタリ状態の息子。
トイレにも何回か行ったが、吐き気だけで
吐くまでは至らなかった。

水戸駅のキヨスクで酔い止めがあるか聞く。
そう。。。私の中で息子は、完全に緊張している
受験生にしか見えなかった。

駅構内の薬屋さんが8時にOPENすると聞き、
それまで待つ。
シャッターが開くと同時に中に入り、
「どうも吐き気がおさまらないようで・・・」と
症状を伝えた。
薬剤師さんが「風邪からも吐き気はきますが・・
これがいいでしょう。」と出してくれた薬は、
胃に効くサクロン♪の錠剤。

内心、「サクロンかぁ。。。」と思いつつ、
「確かに気持ち悪さはなくなるかも♪」と自分の
(二日酔いの)経験を思い出し、購入する。

胃に効くサクロン♪を息子に飲ませ、バス停に向かったが、
既にバスは出発した後。
(E中方面のバスは、本数が少ないので要注意!)
仕方なく、タクシーに乗り込みE中に向かう。

E中の校門の前にはズラリと塾の先生方が並んでいた。
息子が通う校舎の先生も、寒い中立っていて下さった。

マスク姿の息子を見て、「大丈夫か?」と声を掛けて
下さるも、息子は返事もできず頷くのが精一杯。


集合時間ギリギリに着いた息子は、
そのまま試験会場の教室に誘導されて行った。
私は保護者に用意された休憩用の教室に入る。
奥のほうに知り合いの御夫婦がいたので、
そこで一緒に試験が終わるのを待たせてもらうことにした。


「あと2教科だねぇ」という声を聞き、
「うちの息子、お腹空いてなければいいけど」と、
朝ごはんを食べていない息子の空腹状態が心配になった。
勿論、そろそろ水戸駅で飲んだサクロンが効きはじめ、
気持ち悪さもなくなり、食欲が復活!!という状況を
私は何の疑いもなく想像していた。


E中の至れり尽くせりのサービスを保護者が受けている中、
一般入試の子供達の試験も全て終了した。
(単願入試の子は2教科&面接だったので、
 既に終了している子がほとんどだった)

親達は休憩室を退出し、昇降口前で我が子が出てくるのを待つ。

バラバラと子供達が出てきて、その中でマスク姿の息子を発見。
その顔色を見てビックリ!
一目で、病人以外の何者でもないのが分かる。

結局帰りは、その知り合いの御夫婦が同じ町内なので、
そちらの車で家まで送ってもらうことにした。

車の中で息子のおでこに手をあてると・・・「熱っ!!」
助手席に座っている、元看護婦さんの奥さんが一言、
「触って熱いようなら、結構な熱があるのよ〜。
帰ったら、すぐに救急病院にかかるといいわ!」とアドバイス。


家に着き、外で遅めの昼食を娘と食べている最中のパパへ連絡。
ほどなく戻ってきてくれ、そのまま息子と救急指定の病院へ。
息子の熱は既に39度近くに達していた。
「ほら、お母さん見てごらん。扁桃腺まっ赤っ赤だよ」という
お医者様の説明。

「扁桃腺・・・。熱・・・。39度・・・。
 えっ!?うちの息子は風邪ですか!?
 緊張してて食欲が無かったんじゃないの?
 緊張からくる吐き気や頭痛じゃなかったの?」

診察が終わり、風邪薬と解熱剤を頂き帰宅。

水分を沢山補給させ、解熱剤を飲ませると
いくらか気分は良くなってきたみたい。

恐る恐る「テストの感触はどうだった?」と聞くと・・・
「最初の2教科はまだ考える力があったけど、
 後半の2教科は、思考力ゼロだった。
 多分、医歯薬コースは無理だと思う。」という息子の感想。


仕方ないっ。
風邪をひいている息子に、朝からシャワーを勧めたのは私。
風邪をひいている息子に、胃に効くサクロン♪を飲ませたのも私。

今回、息子が医歯薬コースに落ちたとしても、
それは私の落ち度であって、息子の実力不足ではないっ。


とにかく、この受験が息子の第一志望の学校で無かったことが、
何よりの救いだった。

これがあるから、受験は最後の最後まで分からないっ。

結果は・・・神のみぞ知る☆


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