「おはよう。昨日は3時から吐き続けだった・・・」と 言いながら起きてきた息子。
えっ!? だって、昨日は元気だったじゃん。 寝る前に「ドンジャラ」だってやって寝たのに。
もしかして、緊張のせい!?
気分転換の為に、いつもやっている 朝シャワー&朝シャンを息子にすすめ、 髪の毛だけは念入りに乾かすように言った。
その後も結局吐き気は止まらず、 朝食は何も口に出来ないまま、駅に向かった。
水戸駅に着くまでの電車の中でもグッタリ状態の息子。 トイレにも何回か行ったが、吐き気だけで 吐くまでは至らなかった。
水戸駅のキヨスクで酔い止めがあるか聞く。 そう。。。私の中で息子は、完全に緊張している 受験生にしか見えなかった。
駅構内の薬屋さんが8時にOPENすると聞き、 それまで待つ。 シャッターが開くと同時に中に入り、 「どうも吐き気がおさまらないようで・・・」と 症状を伝えた。 薬剤師さんが「風邪からも吐き気はきますが・・ これがいいでしょう。」と出してくれた薬は、 胃に効くサクロン♪の錠剤。
内心、「サクロンかぁ。。。」と思いつつ、 「確かに気持ち悪さはなくなるかも♪」と自分の (二日酔いの)経験を思い出し、購入する。
胃に効くサクロン♪を息子に飲ませ、バス停に向かったが、 既にバスは出発した後。 (E中方面のバスは、本数が少ないので要注意!) 仕方なく、タクシーに乗り込みE中に向かう。
E中の校門の前にはズラリと塾の先生方が並んでいた。 息子が通う校舎の先生も、寒い中立っていて下さった。
マスク姿の息子を見て、「大丈夫か?」と声を掛けて 下さるも、息子は返事もできず頷くのが精一杯。
集合時間ギリギリに着いた息子は、 そのまま試験会場の教室に誘導されて行った。 私は保護者に用意された休憩用の教室に入る。 奥のほうに知り合いの御夫婦がいたので、 そこで一緒に試験が終わるのを待たせてもらうことにした。
「あと2教科だねぇ」という声を聞き、 「うちの息子、お腹空いてなければいいけど」と、 朝ごはんを食べていない息子の空腹状態が心配になった。 勿論、そろそろ水戸駅で飲んだサクロンが効きはじめ、 気持ち悪さもなくなり、食欲が復活!!という状況を 私は何の疑いもなく想像していた。
E中の至れり尽くせりのサービスを保護者が受けている中、 一般入試の子供達の試験も全て終了した。 (単願入試の子は2教科&面接だったので、 既に終了している子がほとんどだった)
親達は休憩室を退出し、昇降口前で我が子が出てくるのを待つ。
バラバラと子供達が出てきて、その中でマスク姿の息子を発見。 その顔色を見てビックリ! 一目で、病人以外の何者でもないのが分かる。
結局帰りは、その知り合いの御夫婦が同じ町内なので、 そちらの車で家まで送ってもらうことにした。
車の中で息子のおでこに手をあてると・・・「熱っ!!」 助手席に座っている、元看護婦さんの奥さんが一言、 「触って熱いようなら、結構な熱があるのよ〜。 帰ったら、すぐに救急病院にかかるといいわ!」とアドバイス。
家に着き、外で遅めの昼食を娘と食べている最中のパパへ連絡。 ほどなく戻ってきてくれ、そのまま息子と救急指定の病院へ。 息子の熱は既に39度近くに達していた。 「ほら、お母さん見てごらん。扁桃腺まっ赤っ赤だよ」という お医者様の説明。
「扁桃腺・・・。熱・・・。39度・・・。 えっ!?うちの息子は風邪ですか!? 緊張してて食欲が無かったんじゃないの? 緊張からくる吐き気や頭痛じゃなかったの?」
診察が終わり、風邪薬と解熱剤を頂き帰宅。
水分を沢山補給させ、解熱剤を飲ませると いくらか気分は良くなってきたみたい。
恐る恐る「テストの感触はどうだった?」と聞くと・・・ 「最初の2教科はまだ考える力があったけど、 後半の2教科は、思考力ゼロだった。 多分、医歯薬コースは無理だと思う。」という息子の感想。
仕方ないっ。 風邪をひいている息子に、朝からシャワーを勧めたのは私。 風邪をひいている息子に、胃に効くサクロン♪を飲ませたのも私。
今回、息子が医歯薬コースに落ちたとしても、 それは私の落ち度であって、息子の実力不足ではないっ。
とにかく、この受験が息子の第一志望の学校で無かったことが、 何よりの救いだった。
これがあるから、受験は最後の最後まで分からないっ。
結果は・・・神のみぞ知る☆
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