〜・中学受験への歩み・〜

2006年02月12日(日) 地方の私立校事情

息子が何故中学受験をするのか・・・
それは「学ランを着たくない」という本人の希望により、
制服がブレザーである私立中を受験することにしたから。
他人が聞いたら、きっと突拍子も無い理由。

そんな息子が受験できる、通学可能圏内の私立中学校は
3校しかない。
まず1校は元々が女子校なので、男子にとっての将来
(大学進学)に不安があり、志望除外。
次の1校は一昨年の新設校で、進学状況が把握できないため、
やはり志望除外。
最後の1校は、歴史のある地元では名のある学校だけど・・・
四谷系の合格基準偏差値では何と40代後半の学校。

結局、県北でそこそこ出来る子達が通学できるのは
この学校以外になく、志望校に選択の余地は無い。

何故、県北の私立はこんなにレベルが低いのかというと、
まだまだ親の学習=勉強に対しての意識が低く、
公立志向がほとんど!というのがその原因だと思われる。

となると、私立校も生徒が集まらなければ経営が成り立たない。
となれば、ある程度のレベルに達していれば合格にするしかない。

その結果、合格した上位の子は確かに優秀な成績の子だろうけど、
下位の子達との開きがありすぎ、平均すると四谷偏差値40代に
なってしまう。
私立でありながら、同じレベルの子が集まるのではなく、
上から下までの差がある学校にしかならないのが実情。
とは言うものの、「中学受験」という目的をもった家庭の子の
集まりではあるので、さすがに公立中とは比較にはならないと
思うけど。

この学校の進学状況に目を向けると、
中高一貫校ではあるけど、高校からの入学コースも勿論ある。
では、高校を基準にした偏差値を見てみると・・・
「偏差値:63」まずまずの私立校ではある。
しかし、地元の公立校では「偏差値:68」という学校もある。
その公立校と国公立大学進学状況を比較すると・・・
やはり劣ってしまう。

自分の息子がこれから先どれだけ伸びるのか、また落ちるのか
分からないど、分からないからこそ期待はしてしまう(笑)

となると・・・その唯一の志望校となる私立に、息子が通う
ことがベストなのか(受かったことが前提として:笑)
公立高校の上位校を狙った方が良いのではないか。

この地元から離れる予定の無い我が家には、
あまりにも選択の余地が無さ過ぎる。

幸いにも、一昨年から国立大付属中の通学時間が90分に拡大
されたため、上記の私立校の他にこの付属中も選択肢の中に
含まれたが、付属には付属なりの問題もあり本当に頭が痛い。


まぁいずれにしても、この県北で受験するには、
それなりの学力が身についていればOKなので、
そんなに難易度の高い問題を必要とすることもなく、
よって塾のテキストも「中の中」といったレベルになる。

そのお陰で(?)
息子も中学受験をする首都圏の同世代の子達と比べたら、
何とものんびりした環境ではあるけれど、
それはそれで良しとして(するしかなく)、
「他の場所では自分以上に頑張っている子が沢山いて、
やがてその子達と同じ土俵で戦う日が来るかもしれない」
ということを本人がしっかり理解してくれていれば、
甘い環境にどっぶり浸ることなく、目標に向かって自ら取り組んで
これることでしょう☆★☆

少なくとも、それには家庭内環境作りが大切だけど。

どこにいても、どこに行っても、自分の目標を見失わない
強い精神力を持たせるように導くのも、親としての課題の
1つかもしれない。

とは言うものの、子どもの性格にもよるけど・・と、
下の娘を見てて導き方の難しさを痛感している今日この頃
(爆!)


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