あやのLA Diary
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2004年05月15日(土) Miles Davis

Jazzを始めてから皆んな口々に、Milesを聞かなきゃ。。と言います。
そうかあ。。と思っていたら、ピアノ課の期末テストの課題が出ました。
”In your own sweet way" ふ〜〜む。周りの人に言ってみたら"Working"に入っているよ。”と。成る程。。そのままタワーレコードに直行して早速CDを買いました。




。。。なんて素直な音なんでしょう。もちろんピアノを練習しなくてはいけなくて買ったCDですが、何よりも彼の音に私の音楽観を覆されました。
それまでは何も知らなくて、弾いている内容、テクニック(勿論大切。)に耳がいっており、語りたい事を自分の音で聞かせるという大切なテーマを考えた事がなかったのです。なんて説得力でしょう。

1音1音彼の音はピュアで繊細で暖かく切なく鋭く、音楽が流れている空気に選ばれて私達の耳に届いているのです。
彼のCDを聞く時間は夜。電話のコンセントを引っこ抜き、ステレオ以外のエアコンや電気製品を一切消して、お気に入りのワインを注いだワイングラスだけ見えるくらいの照明だけをつけて音楽と一緒に呼吸をしながら楽しみたいです。聞き進むうちに彼のトランペットを聞いて息を吸い、彼の音と音の間にため息を吐くのに気が付くでしょう。。。

何を聴いても素晴らしいのでお勧めですが、入門編として”'in"シリーズから入ればいいと思います。”Cookin" "Relaxin""Wokin"。。そして私のお気に入りは永遠に”Kind of Blue"です。

マイルスは古いスタイルのJazzにこだわらず、常に時代と共に新しいJazzの形を作って来ました。
Be Bop時代の次にはHerbie Hancock,Ron Carter, Tony Williams,Wayne Shorterを使ったバンドでインプロビゼーション(即興)主体のモダンジャズを展開しました。このバンドは未だに私の中で一番大好きなハ−ビーを聴けるバンドです。"Plugged Nickel 1965"を一度聴いてみて下さい。

私のピアノの先生であり大親友であるJohn BeasleyというLA在住の素晴らしいキーボードプレーヤー兼プロデューサーがいますが(綾戸智絵さんのプロデューサーをしています。)、彼もマイルスバンドの出身です。彼と話をしていると沢山の楽しいマイルズバンドの頃の話がきけます。




さて、明日はStevie Wonderのお話でもしましょうか。


あや |MAIL