ボクハウソツキ  -偽りとテレコミの日々-
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2006年10月05日(木) アイリッシュ・サーファー

「ステップ・イントゥ・リキッド」という03年の映画がある
No Special effect(特撮なし)No stunt(スタントなし)で撮られた
ドキュメンタリーのような波乗りの映画だ。

ボクのように、ちょっとでも波乗りをかじったことがあるなら
果てしなく憧れる巨大チューブの映像などを
クールなナレーションとインタヴューで綴る87分。
その中で印象的だったのはアイルランドでのサーフィン
冷たく暗い海を縦横無尽にライドする彼らを見た
地元の女性が家族と伴って駆け寄ってくる
「サーフィンなんて初めて見たわ!ありがとう」
感激して話す彼女にとって、海はいままで
「暗く、冷たく、恐いもの」でしかなかった
そう、今日までは。

主観的なものの見方は往々にして
多面的な本質を見誤る。
とてもじゃないが波乗りには向いてなさそうなアイルランドの海も
キレイなチューブを巻いてるじゃないか
それは全てに通じること
美味しいかどうかなんて、食べてみなくちゃわからなんだ
そう、あからさまに食中毒を起こしそうなものを除いて

スローを多用した美しい映像とクールな音楽
この「ステップ・イントゥ・リキッド」は
サーファーでなくとも一度観てみることを勧める。

蛇足だが40年前の名作「エンドレス・サマー」は
ステップ・・・のデイナ・ブラウン監督の父親である
ブルース・ブラウンがメガホンを取っており、こちらもお勧め


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