月の輪通信 日々の想い
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2006年04月19日(水) 泣きっ面に蜂

小学生組、家庭訪問。
アプコもゲンも担任の先生は持ち上がりなので、家庭訪問は本当なら「ことしはもういいですよ」とご遠慮申し上げてもいいのだけれど、「今年もよろしく」のご挨拶のつもりで来ていただく。
すっかりおなじみさんの先生方なので、学校での様子など楽しくおしゃべりさせていただいて、家庭訪問無事終了。

アプコ、今日もおともだちのKちゃんが遊びに来てくれて、子ども部屋で折り紙などをして遊んでいたのだけれど。
途中からKちゃんがひとりで下りてきて、「アプコちゃんが一人でたまごっちばっかりしててつまらない」と訴えてきた。
アプコを呼んで問いただすと
「だって、たまごっちが呼ぶから、今、○○しないと・・・。」とか「Kちゃんにも見せてあげようと思って、××してたのに・・・。」とか、ふくれっつらで言い訳をする。
「せっかく遊びに来てくれているのに、アプコが一人でたまごっちをしてたらKちゃんはつまらないじゃないの」
と叱ってたまごっちを取り上げたら、珍しくアプコが抵抗して取り返そうとする。「たまごっちと、お友達とどっちが大事なの」というと、反抗して「たまごっち!」と言い返したりするので、「じゃあ、一生一人で遊んでいなさい。」とさじを投げる。アプコはぷいとふくれっつらしてそっぽを向いてしまった。

状況を察したゲンが、Kちゃんを外に誘い出してくれてリモコンカーや紙飛行機で遊ばせてくれて、助かった。Kちゃんとゲンが楽しそうに遊んでいるのをみて、アプコはますます面白くなかったようだ。
こういうときに素直に「ごめんなさい」がいえないへそ曲がりはアプコの弱点。末っ子姫のわがままだろうか。
オニイやゲンも、同じ年頃のころにはゲーム機をめぐるこういう些細なトラブルはしょっちゅうあって、そのたびにうんざりするほど宥めたり叱ったり愚痴を聞いたりしたものだけれど、アプコもちょうどその年代に入ったのだろう。
親にとっては4回目の「そろそろきたか」の反抗期だけれど、アプコにとっては初めての通過点。根気よく付き合ってトンネルをくぐっていくしかないのだろう。
「今日のアプコはちょっとあかんよなぁ」とお兄さんぶって母の耳にささやくゲンにも、一度は同じトンネルを通り抜けた時があったのだった。

Kちゃんが帰っていって、台所で一人でおやつを物色していたアプコが急にわっと泣き出した。
「はち・・・蜂に刺された。」
見ると台所のマットの所に小さなミツバチが瀕死の状態で転がっている。電子レンジを使おうと踏み台に上がったアプコが、降りしなにマットの上に止まっていた蜂を踏んづけてしまったらしい。足の裏が痛いというが針も残っていないようだし、腫れてくる様子もない。
「あーらら、かわいそうに・・・蜂。」
と、泣き顔のアプコに意地悪もいえる程度の軽傷。それでもアプコのふくれっつらはぺしゃんとへこんで、ようやく「ごめんなさい」の言葉が漏れた。

「ふふん、まさに、バチが当たったね。」
「これがホントの『泣きっ面にはち』だね。」
ゲンと二人、あとでこっそり駄洒落を飛ばしてクックと笑う。
末っ子姫の反抗期を、こうして他の兄弟と一緒に笑って見守ることが出来る。これが4人兄弟のありがたい所。



アプコのたまごっちは、この間加古川のおじいちゃんにおねだりして買っていただいたもの。父は「おまえんちの教育方針に反していないか?」と電話で訊いてくれた。
<父への私信>
これも子育ての通過儀礼の一つですから、決して買っていただいたことに文句を言っているわけではないのですよ(笑)アプコ、とてもとても喜んで遊んでいます。ありがとうございました。


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