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   2005年02月09日(水)  +  正式発表。   

寝て起きても、やっぱり頭はぐちゃっとしたままで、
朝イチバイトにもかかわらず、起きて真っ先にパソコンの電源入れて、
某所とオフィを見にいったりして。

バイト中は、今日はやることがいろいろとあったおかげで、
気は紛れたけど、休憩中にRかちゃんに送るメール作成しながら
なんて言葉をかければいいのかわからなくて。

そして家に帰ってきて、また真っ先にパソコンの電源を入れる。
先に某所に行くと、オフィで正式発表があったと書いてある。
あわててオフィへ行く。



………書かれてあった…………………………………………。



文章は、青い封筒の号外とまったく同じで、バンドからの発表コメント。


  この度、La'cryma ChristiからKOJI(G.)が去る事となりました。
  お互いがより自由に音楽を楽しんでいく為の
  前向きな決断であることを、 ご理解頂ければと思います。
  10年間に渡ってKOJIと一緒に作ってきた音楽が、
  La'cryma Christiにとっても、 皆さんにとっても
  本当に大切な宝物として残っていく事を考えれば、
  終わりなんて言葉は決して似合わないと思います。
  これから始まるKOJIとLa'cryma Christiに
  どうか期待して欲しいと思います。
                         La'cryma Christi



それまで冷静でいたのに、実際に自分で正式発表された文章を読むと、
涙が止まらなくて、どうしようもなくて、ただただ泣いていた。
改めて現実を突き付けられたから。
何度も何度も読み返した、あの号外の文章。
そしてまた、何度も何度も同じ文章を読み返す。
何回読んでもまったく同じ文章なのに、
分かっているのにまた何回も読み返す。信じたくない。


だって、だってあたしが一生付いて行くとまで思えたバンドだよ?
好きになって、離れそうになった時期もあったけど、
それでもまた、戻ってきた。私の居場所はここだって思えたから。
かれこれ7〜8年見守ってきたんだよ?
これからも、ずっとずっとずーっと、
それこそ解散するまで見届けようと、心に誓ったんだよ?
バンドは、なくならない。
でも、5人が4人に、1人欠けてしまうなんて…。

今まで他のいろんなバンドの解散、脱退を見たり聞いたりしてきた。
だけどショックを受けてもすぐに立ち直ってた。
そこまで言うほど好きだったり夢中なバンドじゃなかったから。
今回はワケが違う。
ホントに好きで好きでしょうがないバンドの話だから。
こんなこと、初めて。
こんなにショックが大きいのも初めて。
hideちゃんや、kamiちゃんや、かじゅりんが、
いなくなってしまったときも、それはそれはショックだったけど、
それと同じくらいショックが大きいよ。
全然KOJIファンとかじゃないけど、でも好きなバンドの人だから。
これを思うと、KOJIファンの相方や、Rかちゃんは
どれほどショックを受けてるのかと、想像がつかない。


それからあとは、某所とBBSのカキコを読んでた。
ずっとファンの悲痛なメッセージの羅列ばかり。
前向きに行こうと言う人、いつでもいいから戻ってきてほしいと言う人、
なんで解散じゃなくて脱退なの?と言う人もいる。
いろんな人がいろんな思いをぶつけている。

TAKAさんは、いつもライブでこう言う。
「ここにいる5人と、みんな、合わせてLa'cryma Christiです」
5人じゃ、なくなる……………。
それを思うと悲しくてつらくてどうしていいかわからなくなる。
いつも当たり前のように5人がいて、みんなが笑ってて、
そんな当たり前のような楽しい空間が、なくなってしまう。

ステージ下手のいちばん端に、「音痴だから」という言い訳で
マイクを置かず、そのくせ一緒に口ずさんだりしていたKOJI。
ステージの下から風を出して、髪をなびかせながら演奏していたKOJI。
ファンサービス満点で、満面の笑みをうかべてくれたKOJI。
そんな彼が、あの空間からいなくなる。

考えただけでこわくて、そしてまた泣いてしまう。
泣いて一時が過ぎると、一瞬は落ち着くのだけれど、
ふとした瞬間にまたスイッチが入って、涙が止まらなくなる。
今はまだ、立ち直るとか前向きになるとかそんなことは到底無理で、
ただただどうしていいかわからずにぐちゃぐちゃになっている。


3/21、Zepp東京。
これがKOJIのラクリマとしての最後のライブらしい。
4月から、ツアーが決まっているのに、そのツアーに彼はいない。
3月に出るシングルも、5人のラクリマ最後の音源らしい。
そして、今レコーディング中のアルバム、彼は不参加だったのだろう。
発表されるまで、メンバーはどんな思いだったんだろう。
それを考えるとまた、心が苦しい。

彼が離れるのは、音楽やバンドの進め方の相違であって、
メンバー間のすれ違いではないことを祈るのみ。
全員同級生、友達同士の仲良しバンドではないバンドだけれど、
KOJIとLEVINは高校時代からの同級生で、
なにより去年で結成10年だったバンドなんだから、
メンバー間でいざこざがあったせいであってほしくない。

いつからKOJIは違和感を感じていたのかわからない。
ここ数年から違和感を感じていたのかもしれない。
それが去年の結成10周年という区切りを迎えて、
方向性や、活動の仕方に、さらにその溝を深めてしまったのだろう。
音楽に対する姿勢が人一倍マジメで、いい意味で本当の音楽バカな彼だから
ラクリマとして、溝を埋め、壁を乗り越えることができなかったんだろう。

数年前、LEVINが学校に特別講義に来たときにこう言ってた。
バンドを長く続けるコツはありますか?っていう質問に、
「例えば、ウチのバンドはメンバー5人ですけど、バンドの中で、
自分のやりたいことが20%でも入っていればバンドは続けられます。
100%自分のやりたいことをやるっていうのは不可能に近いから、
お互いやりたいことを出しつつ、譲りつつでやっていくといい」と。
それぞれが20%ずつ、合わせて100%でやっていくんだと。

KOJIの中で、いつからか自分のやりたいことが
バンドの中では20%以下になってしまってたんだろう。
だから、もっと自分のやりたいことをやるために離れるんだろう。
曲の路線がどうとか、バンドの進め方がどうとか、
事務所がどうとか、やっぱりプロとしてやっていく上で、
たくさんの、私たちには想像も付かないようなしがらみがあって、
そのしがらみの中で、どうそれを乗り越えながら、やっていくか。
そんなシビアな世界に疲れてしまったのかもしれない。
音楽に対する情熱、愛情が強すぎるが故に。

本当は、もしかしたらそんな美しいものじゃなくて、
もっとドロドロした別れだったりするのかもしれないけれど、
その真相は私たちには分からないものであって、
言い始めたらキリがないし考えたくもないから考えない。
そりゃね、発表の時期、ライブの時期、脱退の時期、
こんなにバタバタしちゃってるのは大人の事情かな、って
なんとなく思ってたりするんだけど、
大人の事情だって、従わなければいけないときもあるから、
もうそういうことをグダグダ言うのはやめておく(言ってるけど)

まだしばらくは前に向けないけれど、せめて最後だけは、
笑って送り出せるようになっていればいいな。。。。。

Xデー、3/21、金銭的にも身体的にもスケジュール的にも
けっこうキビシイけど、これに行かなかったら一生後悔するから、
KOJIファンの相方と、二人で見送りに行ってきます。
多分泣くけど、いやもしかしたら泣かないかもしれないけど、
最後は笑えるようにがんばろうね。

お別れのあいさつは、その日まで取っておくから。。待ってて下さい。。。




流南

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