闇鍋雑記帳
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1970年07月03日(金)

09.09 続き

さて、手術の事前処置として、子宮口に水分を吸って膨らむ棒を差し込む処置をすると言うことを聞きました。
麻酔をしてくれるのかなと思ったのですが、麻酔は一切なし。
器具を突っ込まれて、子宮口を摘まれ、あまりの痛みに声が出そうになりました。
まるで、鋭利な刃物で刺されたような、そんな感じの痛みが続くのです。
そして、何かをねじ込まれる感覚があり、随分長い時間かかっているような気がしました。
どうやら2本入れられたということらしいですが、夜にはまた取り替えるとのこと。
この痛みをまた体験するのか・・・と思うと、気が滅入ります。
でも、必要な処置なので、諦めるしかありません。

横になって2時間安静にということなので、指示通り2時間ベッドに寝ていました。
ようやく起き上がれる時間になったら、看護師さんが来て「今の気持ちは?」と尋ねます。
そんなことを聞かれたって、何とも言えませんしか言うことが無いです。
でも、彼女たちもどうやら色々マニュアルがあるらしく、発言から患者の心の動きを読んで、動揺している度合いを推量し、転倒落下防止などの療養計画を立てる為に、敢えて聞くような感じでした。
「赤ちゃんに会いたいですか?」とも聞かれましたが、現時点ではまだ会いたいとは思えませんでした。
何故って、今までの流産は、自然に出てきてしまった、まだ形にもならない赤ちゃん以外、会ったことが無いからです。
なので、会わないと答えました。
そして、術後の話などを聞いたのですが、14週を迎えているので、赤ちゃんは法律上一人の人間として扱われるということで、葬儀をしなくてはならない旨を伺いました。
正確には12週以降は、人として扱われるそうなのです。
あまりに驚いて、またもやパニックを起こしそうになってしまいました。

その後、夫とプニ坊が来てくれました。
葬儀の話をすると、夫も驚いたようで、看護師さんにお話を伺っていました。
色々と、なんだかややこしいことになりそうで、そちらの方が心配でした。
その夜は、どうしても寝付けませんでした。


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