2015年06月11日(木) |
LC外伝シオン編最終話感想 |
サブタイトルまで鎹祭りロストキャンバス外伝シオン編最終話「Clamp」感想。
ショタテネオありがとうございます!! お前、この感動の最終話を見て他に言うことあるだろうがと自分でツッコみたくもなりますが、ここに反応しなかったら私じゃないなと思ったので素直に叫んでおきます。 ショタテネオありがとうございます!!(二度目) テンマに会った時やサロを遺跡でかばってた時より、更に幼い容姿にニヤニヤしてしまう……。あ、OVAはノーカンで。OVAの牡牛まわりが全部駄目ってわけじゃないんだけど、やっぱりちょっと特に過去部分のオリジナルエピソード好きじゃないんだよなあ……(汗)。牡牛外伝であの辺の設定が全採用されてなくて良かったと思ってしまったくらいには。
さてさて。主役はテネオじゃないので大人しく冒頭に戻ります。 シオン様が本当にシオン様しててかっこいいです。いや、貴方、絶対十八歳の時より今の方がお強いですって……! そりゃ、肉体的にはやはり十八歳サイコーなのかもしれませんが、技の円熟に精神的な成長もあり、確実に聖闘士として成長してる。イリアスさん然り、LC世界は三十代に入ってからが本番なのかな? テネオとサーシャに始末を任せるっていうんで、シオン様は本当に舞台を整えるだけになっちまうんじゃないかと心配してましたが、いやいや思いっきり杳馬相手に押してるじゃないですか! 教皇の法衣から牡羊座聖衣への早変わりもかっこいいし、「この地城は戦女神様の護る地ぞ」の台詞も、なんかもうすごく好きです。今ここにアテナがいるかとか、ちょうど降誕してる時代かとか、そういうもんじゃないんだよなあ。地上を護るというアテナの意思と、その意思を示す聖闘士がいれば、地上はアテナが護り続けていることになるんだよな……。 あともうね、分かっちゃいたことだけど、シオンの担当するテーマは「鎹」なんだなあとサブタイトルでも台詞でもしみじみ思いました。シオンが実際に接していたセージ様・ハクレイ様だけじゃなく、過去視をすることで生き様を見てきた前聖戦の戦士たち。共に戦った、そしてこれからも戦っていく同時代の聖闘士たち。それらを繋ぎ導く未来について、本編だけ読んでいた時は、ムウ様たちを前提に考えてましたが、外伝で新たにアヴニールさんというシオン自身が実感できる「未来」が現れたのがすごく良い。ここでまずボロ泣きです。 「現代の」のコマで、テネオは当然として、耶人やレグルスもいたのがまた嬉しい。直接看取ったわけじゃないけど、レグルスの最期に立ち会ったのシオンだもんな。
杳馬のこの間まで脇役だったのに数年経ったくらいで主役面発言は、微妙にメタ発言になっててちょっと笑っちゃいました。そうね、4年前まで主役はテンマでしたもんね。 ていうか、杳馬、作中では数年じゃないよ! 十数年だよ!(笑) 時間の観念狂っちゃったかな、体直してるうちにさ……。
テネオがシオンの小宇宙が消えたことを感じているのが、シオンの死亡じゃなくシオンのテレポート回避の伏線になってるのが上手いなあと思う。 そして、その戦法のヒントをくれたのがアスプロスだってのが、兄さん好きとして嬉しいやら何やらでもう。いや、別に兄さん、シオンにヒントあげようとしてるわけじゃないですけどね。教えてくれたのはあくまで双子座聖衣とシオンのサイコメトリー能力ですけどね……。まさかここにきてドヤ顔兄さんがまだ見れるとは思ってませんでした、はい。
時の渦に呑みこまれたシオンの見た映像(影像という言葉は確かにあるけど意味的にはやはりこちらかな、と)の場面でまたボロ泣きです。 教皇の間の前でしゃんとするよう声をかけてくるハクレイ様とセージ様も、教皇の間で待っている黄金聖闘士も、本編220話で支援に来てくれたのと違い、あくまでシオンの心が見た幻のようなものなのかもしれないけど、黄金外伝の〆に全員集合させてくれるなんて、演出が心憎すぎて涙止まらないです。 本編の3話で、一聖闘士だったシオンが教皇の間に入っていった場面を絶対思い出しちゃうじゃん、これ。あの時は本当にただのイメージ映像ですって感じでキャラデザ流用してますって風だったのに、今回は全員ちゃんと彼らの雰囲気をまとってるのとか最高じゃん。 不真面目っぽいカルディアも、シオンには視線くれないけど口元ちょっと笑ってるエルシドさんも、優しげにシオンを見てるアルバフィカ、同デジェル、同シジフォス……ってそこはもうちょい差があっても良かったな!(笑) シオンとの人間関係の距離の差か?? もし教皇の間に入ってくるのがカルディアだったら、デジェルさんすごい顔で待ってそう。 閑話休題、全開笑顔な童虎たん……がいるからやっぱこれ残留思念とかじゃなく夢幻の類なんだろうなあ。思いっきり豪快なハスガード様と、不真面目っぽいけど振り回され体質な雰囲気のマニゴルド、微動だにせぬアスミタさん。ちゃんと小柄なレグルスと、視線だけシオンにくれるアスプロス+デフテロス。 ハスガード様に傷があって、アスプロスに牙があるので、集ってるのは220話の彼らと同じ姿なんだよね。3話での過去を思い出してるわけじゃなく。 「彼らが願っていたであろう未来」というモノローグにアスプロスが被るのは、単に牡羊座を除けば双子座がいちばん教皇の間の奥にいるからかもしれないけど、結果的に「アスプロスがなりたくてなれなかった教皇という立場」も意味する状態になってて泣ける。シジフォスの口元は笑ってるけど、アスプロスは引き結んでるんだよな、口。
教皇の間を抜けたところにアヴニールさんが待ってて、そこを越えてアテナ神殿に向かったところで現実のアテナ神殿に戻ってくる演出もすごい好きだ。 ゼロ距離スターダストレボリューションで、きっちり杳馬に大ダメージ与えるのも好き。杳馬を完全撃破したわけじゃなくとも、少なくともこの時点で時の牢獄を破ることには成功してるんだもんな、シオン様。
で、黄金勢揃いと同じくらい黄金外伝〆に相応しいテンマ&サーシャの登場とくるわけですが。 本当言うと、シオン外伝は後半の杳馬復活が自分の中で引っかかりもありましてな……。 アスプロスと杳馬戦の決着のつけ方や、最後にパルティータさんには本気だった部分を見せた杳馬の様子が好きで、ちっとはしおらしいとこ見せてたのになんで復活してきちゃうのかなもー!って気持ちもちょっとあったんですね。 テンマとサーシャについても、本編の〆め方が大好きだったので、ここまできてけりをつけれるのはそりゃテンマくらいだろうしテンマ達に決着つけてほしいけど、でも戻ってこられるのもそれはそれで微妙だなあとか思ってたんですね。余韻が台無しになってしまうようで。 でも、その辺の不満、全部吹っ飛びました。 良かった……すごい良かったです、今回の話! 現れたテンマとサーシャが目元は見せないから「あ、これは……」と思ったら、案の定で聖衣のみの帰還だったから、「決着はテンマで」も「でもテンマに戻ってきてほしいわけじゃない」も両方叶いました。 杳馬についても、パルティータさんに会いに天界に行こうと言うのはテンマを釣るための方便だけではなく、杳馬の本音で、本当は一番の目的がそれなんじゃと思ったら、本編でのしおらしさが台無しになったなんて思えなくなりまして……。どんだけベタ惚れだったんだ、杳馬よ。 アテナの盾で邪を祓う形での決着も、これ以上なくすっきりしました。あれだけ物理的に攻撃しまくっても駄目なら、これしか手はないわなあ。
さて、次々号からとうとう最終章、アスプロス以上のボーナストラック老双子編ですよ! シオン編で前聖戦話に触れてるから、これまた見事な流れ。 とうとう本当の完結だと思うと寂しくて仕方ないですが、同時に楽しみでもあります。どんな物語になるのか、前聖戦話は少しは出てくるのか。 18世紀黄金もどれくらいかは出てくるかも気になりますしね。ハクレイ様絡みでエルシドさんが出ても許されると思いますよ……!
シオン編が全7話だったので、14巻にはいよいよユズリハ外伝収録されるんでしょうか。老双子編「始動」ということは老双子編が1話きりでそれが14巻に収録されてユズリハ外伝は未収録に……ってことにはならないでしょうし……。
未来が変わった後のアヴニールさんについて、14巻描き下ろしで描いてくれないかなあ。未来が変わったことで存在もなくなったとは思いたくないのです。聖闘士とは違う形で生きていてほしい……。 全世界放送で沙織さんを見てさ、会ったことないけど懐かしく感じるっていうお約束のアレをさ。どうですか……って、自分で描けばいいのか……?
* こみらの通販分、届きました。 喜久屋は明日かな?
* 少年ラケット、3話も面白かった〜。
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