2014年07月20日(日) |
セインティア翔12話感想 |
伝説サガ私も買いましたセインティア翔Stage12「決着」感想。
おおお……終わっちゃったよ!!! 毎回毎回終わっちゃいそうな空気にハラハラしてきたけど、まさか本当に終わるとは思わなんだぜ。 例えばLCならハーデス、Ω一期ならマルス様(+裏にいるアプス)がラスボスで、その戦いが最終目標というのはきっちり描かれていた。セインティアも同様に、エリス戦が最終目標だと思っていたのに、まさかまさかで決着ついちゃいましたよ……! 単行本3巻にしてエリス編終了、次からは原作の時間と平行して描く銀河戦争編の始まりだね☆ミ ……と言っても、実際にはエリス様の捨て台詞の通り、舞い戻ってくれるんでしょうけどね。そうしたら、サガの乱後が本戦になってるっぽいプレ連載とも繋がりますし。 それでも、まさかここで一旦決着がつくとは思っていなかったので、思いっきり泡食ったことに違いはないのです……。セインティアは、常々意外性のある展開をぶつけてきやがるぜ! 好き!!
さて、本文は置いといて、まずは久織さんのTwitterでもちら見せしてもらえてた扉絵の感想をば……! セインティア版青銅一軍、これはテンション上がらないわけがない! Twitterで見た時は、ミロたちの戦闘&一生懸命響子さんを助けようとする翔子ちゃんを差し置いて青銅一軍中心の展開に持ってきちゃうんだろうかと実は心配もしてました。が、ちゃんと12話を読んだらちっとも文句ない流れで、確かに次回の扉だったらもっとすっきり安心して見られただろうという気持ちはあれど、LoS公開終了のこのタイミングでセインティア版星矢たちが見られるのは嬉しいことだ素直に思えました。 LC最終話だと満を持しての青銅一軍顔出し登場でしたが、さすがに原作と同舞台を描くセインティアだけに、早めの顔出し登場もごく自然。エピGにせよLCにせよΩ一期にせよ、やっぱり原作主人公である星矢たちが登場すると特別感があります♪ 星矢だけならRED表紙にも登場してたけど、紫龍や瞬たちは今回が初めて。星矢・紫龍・瞬は最初から味方ポジションな描き方なのに対し、聖域の刺客である氷河はちょっとその三人と様子が違うことも、顔出しいまだNGな一輝兄さんは更に別ポジションであることも、扉絵一枚で伝えてくれてお流石だと思いました。 本編でも、邪武くらいには出番あるかなあ……。原作の星矢たちが聖闘少女についてどうこう思う描写はないので、出会うことがあっても私服バージョンの彼女たちとしか出会わないパターンかな。
マユラ様と沙織さんが面識あったっぽいのに驚きました。 ミライたちはアテナは聖域にいるものと決め込んでいたことを思うと、マユラ様だけが特別なのかな。5年前に沙織さんが自身がアテナだと知った時にマユラ様に会いにいったのだとすれば、シナトやミライが沙織さん=アテナを知らなくてもおかしくはないかも。沙織さんにしてみれば、手近で真っ先に味方になってくれるかもしれない人たちなんだもんね、戸隠面子って。聖域に近くないからそれほどの影響は受けず、ある程度自分たちの裁量で判断できる人たち。同様に、ケフェウス先生は聖域のおかしさに気づいて反抗していたけれど、アフロディーテにより誅されたんだよね……。カミュ先生は何かおかしいと気づいていても、聖域上層の人間であるから内にあって弟子を鍛えきる覚悟をしてたりするのも燃えなんだよなあ。 マユラ様は、ある程度沙織さんを距離があって、翔子ちゃんの言葉で初めて沙織さん=アテナを知ったのかと思ったけど、考えてみたら沙織さんが戸隠を紹介する時点で知り合いですよね……。 身を隠すよう言われた沙織さんが、けして隠れないと覚悟を示す場面は本当にかっこよくて沙織さんに惚れこみました。原作でも、同時期に沙織さんがこんな人だと分かっていれば、沙織さんの悪印象が薄れただろうに……。美穂ちゃん同様に沙織さんひどいって思ってたよ、リアルタイム(笑)。
舞台は変わってエデンの園。 あくまで「エリス」を倒すつもりのミロと、どこまでも「響子」を守っているリゲルの対比が良いですね。黄金と黄金級の白銀の戦いに、青銅の二人が易々とは加われないという力関係も燃える。 王子が汗みずくなのも、緊迫感があっていいなあ。リゲル、本当に黄金に匹敵する力の持ち主だってことなんだよね。 「人には運命を変える力がある」「全力で抗え」。これを言えた王子は当時15歳で、今は二十歳。その五年で、彼は原作で氷河に言われるような夢を諦めた老人状態になっているという時間の経過が悲しいのう……。ティーンエイジャーの頃の王子は、ちゃんと夢を見れてたんだぜ……。 そう言えば、聖闘少女の存在は黄金聖闘士にとっても都市伝説級ということが今回で判明。LCのケンタウロスばりの未確認聖闘士だったのね、聖闘少女。そりゃあ、聖域にいるとされるアテナの傍に聖闘少女がいなくても、誰も不思議に思わないわけだ。 王子が眼前にアテナがいないことを理由に邪神を倒すことを主張した時、沙織さんが小宇宙会話&小宇宙支援してくれる展開もロマン満載で燃えました。 ここ、誰も沙織さんの名前はあげてないんだよね。当の沙織さんも、翔子ちゃんも、美衣さんも。このことで、原作で「城戸沙織」が聖域から討伐対象になった時にミロが叛意を示さなかったこともきちんと理由付けが出来てる。ここでのミロはここで発言したアテナが聖域にいるアテナだと思っていてもおかしくない。小宇宙を飛ばして見せた姿はミロも確認しているかもしれないけど、聖域に「城戸沙織」が攻め入った時には逆にミロは「城戸沙織」の姿を見てはいない。うまいこと帳尻合わせてるんですよね、セインティア。
沙織さん&翔子ちゃんとで響子さんを救おうとする展開、最後の最後にやっと来るかと思ってたのに、ちっとも全く全然でした……! セインティア、ほんと酷い。無事に助かる響子さんが見たかったのに……。 響子さんの魂にしがみつくエリスの魂は、翔子ちゃん似。エリスの姿は実際には翔子ちゃんに似てるってことなのかな。 エリスが再び翔子ちゃんを狙った時、ちゃんと王子が盾になってくれようとするのが、黄金聖闘士らしい姿で萌えました。基本はこんな風に、庇える人は庇おうとするのが黄金だよね。 エリスの動きを封じ、殺されることを覚悟した響子さんを、それでも救おうと動いたただ一人の人がリゲルだったのが泣けました。リゲル、ここでエリスの攻撃に完全にやられちゃってるわけじゃないといいなあ。エリスが復活するなら、傍にいてほしいよ、リゲルさん。でも、そのエリスが完全に響子さん成分を持たない存在なら、いっそ離反してほしいくらいなんですが(汗)。 ミロ=戦果低い(笑)を覆すかのように、エリスに止めを刺したミロ王子。命の恩人である以上に姉の仇になっちゃったわけで、翔子ちゃんから王子への感情の動きも気になるところ。 王子の表情を見るに、助けられるものなら本当は助けたかったんじゃないかと思うのですが、そうはいっても「聖闘士かくあるべし」という彼の姿勢からは響子さんの自己犠牲もその犠牲を分かっていてエリスを倒したことも彼にとっての否定要素にはならないだろうと思うんですよね。 これでまた、しばらく……聖域十二宮戦が終わるまでは、ミロ王子の戦闘はお預けかな。
響子さんを失って傷つく沙織さんに「泣くのはこれで最後」と諭すマユラ様はつくづくクール&ドライな女子鳥聖闘士の系譜であるよ。 ここで心を硬くすることで、よけいに凛とした、事情を知らない星矢たちにとっては冷たい沙織さんが出来上がっちゃうわけか。 原作だけでも、沙織さんが紫龍が死にそうというタイミングで動揺してた姿が好ましかったけど、セインティアを挟むとより一層、無理して居丈高にしてた雰囲気になって可愛いですな。原作では、この時点で沙織さん=アテナは決まってなかったかもしれないので、単に偉そうなだけじゃないお嬢様という表現でしかないのだけど。
ここからしばらく、翔子ちゃんは本格修業状態なのかなあ。 暗黒聖闘士戦は青銅一軍に任されるにしても、翔子ちゃんも美衣さんも表に出てこない展開になるはずなので、裏で何をしていたかがすごく気になる。
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