だらだら日記

2014年06月21日(土) 星矢LoS感想

本日公開の「聖闘士星矢LEGEND of SANCTUARY」、見てきました。
既に先行で観ている作品ですが、何度観ても楽しい。飽きない。でも、そろそろ一時停止やコマ送りをしたい……!!
初回の感想は6月11日の日記で書いてますが、何度か観るといろいろと印象が変わってくるし、気づかなかった部分や観てる端から忘れてた部分もあったりするので、改めて感想を書こうと思います。

冒頭の空中戦は、本当にかっこいいです……!!
ここでアイオロスを追っているサガは、サガ本人ではなくジェミニロボではないかという説を聞き、なるほどありうるかもという気持ちと、いやさすがに本人であってくれという気持ちと両方がせめぎあってる感じです。
偽アテナのことを思うと、確かに傍から見てサガ本人と思わせるほどにジェミニロボを動かせるだろうけど、偽アテナが結局それほど活動的には動いていないことを思うとあれだけバリバリ戦闘できてた冒頭のサガはサガ本人ということで良いのではと……。これで、サガがあくまで本人じゃなくジェミニロボだったなら、サガの周りを飛ぶ青い蝶は偽アテナやジェミニロボを動かす思念波の形になったものという説が成り立つとは思うのですが。
シュラの攻撃により二つの流星となって落ちていくサガとアイオロスですが、途中で消えるのがサガ、より遠くまで落ちていくのがアイオロス……ですよね。あのサガと思われる星が途中で消えたのは、異次元ワープした結果なのか、それこそジェミニロボなのであっさり燃え尽きたということなのか。
この戦闘後、間もないと思われる状況で既に教皇に成り代わっているサガが登場するので、戦っていたサガが既に偽物というのもありえそうではあるんだよなあ。

アイオロスが光政翁にアテナを託す場面もきれいで好きです。
LoSロス兄さんは、瞳がとても優しく美しい人だと思う。出番はさほど多くないけど、印象的な聖闘士でした。
光政翁に全てを伝えて亡くなる場面、肉体は残らずに聖衣のプレートだけが残るのがまた、切なくも美しい。宇宙から降ってきたくらいなので、本当は肉体は既に失われて思念波だけでアテナを守ってたりしたんだろうか。いや、聖闘士が死んだらみんなあんな風に消滅するなら、怖いじゃないですか……。

幼い頃に沙織さんを守ってついた傷を見つめる星矢→回想→小宇宙について説明を受ける車中の沙織さんの流れもいいなあ。
星矢は確実に沙織さんをあの時の少女と認識して守ってると思うのだけど、沙織さんの方はあの出来事を記憶してはいてても、あの少年が星矢だと気づいてるかどうかははっきりしないのが惜しい。
あ、先行の感想だと「子供星矢が怖くないと否定してくれなかった」ように書いたけど、実際にはちゃんと否定の場面が入ってました。記憶違いごめんちょ。
沙織さんにしても、ああやって自分の力を肯定してくれた男の子のことは、とても印象深かったんだよね。小宇宙の説明(LoS沙織さんの場合おもに回復能力)を受ける時に、あんな風に思い出されるくらいには。
LoSは、星沙が本当に可愛いです。原作は、沙織さんは星矢のことが好きなんだろうと思わせつつも、星矢より優先される世界平和と使命がある。星矢には当座の危機さえなければ優先される星華姉さんという存在があるから、星→沙はあまり感じられない。でも、LoSの沙織さんはやっと自分の使命に気づいたばかりだし、星矢は一番優先されることが沙織さん(アテナというより沙織さん)といった感じなので、星沙が自分の中でカプとしてすごく成り立ったんです。もう、もろ好み……!

沙織さんを襲い来る聖闘士を迎え撃つ星矢たちの戦闘場面もかっこいいんですよね。
結局ここでしか描かれていない(尺的には正解だと思う)聖衣の装着シーンがとても印象的。ドッグタグを用いて聖衣櫃を召喚し、その聖衣櫃が変形して聖衣になるのがLoS版の聖衣なのですが、この聖衣って実は聖域保管の聖衣を召喚してるらしいんですね……。じゃあ射手座の聖衣はプレート回収しなくても問題ないんじゃね……? それとも、あくまであの召喚装置がないと使えないってことになるんだろうか。ちょいと謎でした。
星矢は30秒で片をつける発言と、その後に腕時計を出して時間の正確さを誇ってる場面が可愛い。守りきったつもりの沙織さんが辰巳さんを助けに行っててうええってなってるのも可愛いです(笑)。
紫龍は、特典小冊子に載ってる私服がほとんど見られない装着シーンがツボる。この後、ずっと聖衣着っぱなしなんだよね。可愛い。
氷河のバイクで突っ込む&戦った後に腕を上げて滑ってるシーンが好きです。表現の奇行師を止めてスケーターになっちゃった感想に納得(笑)。
瞬の、沙織さんを守りつつ聖衣を装着する時の、あまり心清らかでもなさそうな感じも良い。瞬は片手だけ腰に手を当ててるポーズが多いんだよなあ。
そんなこんなで装着シーンある組はドッグタグの販売があるけど、一輝兄さんは装着シーンがないから私服設定もドッグタグの販売もないのが寂しい。ムックを見るとドッグタグの紋様デザインだけはあるっぽいのだけど。

青銅聖闘士による沙織さん粛清失敗の後、一気に黄金と白銀で追い詰めようと教皇がトレミーとアイオロスに沙織殺害を命じる場面、教皇がアイオリアに向かって「責任は重い」という時にアイオリアの横でトレミーが「おも〜い」といった感じに口パクしてるんですね。こういう細かい演技が面白いです、LoS。アイオリアは黄金聖闘士だけどあまり聖域で良い目で見られてなかったんだろうなという雰囲気も出て良い感じ。

アイオリアが襲撃する前の城戸邸で、星矢たちがそれぞれのスタイルで身を置いてるのがまた可愛いんだー。聖衣をつけたままの紫龍と、ソファに寝転がってる瞬が特に好き。瞬に、原作の清らかさが見事に無いのが好き……!
ここで沙織さんが本当にアテナか疑っている氷河は、瞬とは違う意味で確かに覚悟が足りてないのかなと思わせてくれます。そんな氷河に食べ物ぶつける星矢は、沙織さんがアテナだって確実に信じてるんだよね。
沙織さんがここでピアノを弾くのは、アニメのオマージュかも。これは一度目では気づかなかったことでした。

アイオリア戦は、アイオリアの動きの早さを逆に周りの動きを遅く描くことで表現してるのが面白かったです。攻撃を受けてひっくり返る星矢や瞬が落ちる前にアイオリアはただ歩いてるだけで沙織さんの前に辿り着いているのがかっこいいなあ、と。
しかし、どこかのインタビューで赤羽根さんが言われてたけど、ここで聖衣をつけてるにもかかわらず聖衣未装着の星矢たちと同じくらいにしか戦えてない紫龍って、確かに微妙かも(笑)。
沙織さんの強大な小宇宙によりアイオリアが真のアテナを悟る流れは原作と同様だけど、自分がアテナだという確かな自覚がある原作沙織さんと無いLoS沙織さんではだいぶ発言の中身と自信が違う。LoS沙織さんの「狙われる理由は無いけど、だったら逃げる理由も無い」って台詞が好きだなあ。

アイオリア戦後の沙織さんと星矢の会話も好きなんですよね。
守りたい(守らなきゃではなく守りたいだと思う、LoS星矢の場合)相手に逆に守られちゃった星矢の複雑そうな表情が可愛い。
それと、この場面での星矢の「一生守る」宣言が本当にたまらん可愛いです。テンマの「これからも一緒に生きてく」の台詞をちょっと思い出したのだけど、テンマの場合は恋愛感情が無い(あるいは自覚してない)から、そこに照れはない。でも、LoS星矢の場合、プロポーズっぽい台詞になっちゃってることに自分で気づいて慌てちゃうっていう。思春期バンザイ。
沙織さんの髪が切られちゃったことについても、すごく気にしてるんですよね、星矢。NDだと女性の髪を切るなんてと瞬が怒ってたけど、LoS瞬はその辺はあまり気にしてなさそうな子だった。

トレミーVS一輝兄さん戦は、兄さんの数少ない見せ場だと思うわ……。まさかあんなに弱体化してるとは。

沙織さんたちが聖域に向かう時のドッグタグを用いてのワープなど、異世界感あふれまくってて面白いです。
パンフで書かれてて初めて気づいたけど、空に惑星が浮かんでいる図で更に異空間っぽさを強く演出してたんだね……。これ、ちょっとΩ一期の後期OPで光牙のいる島が背景に惑星背負ってたの思い出しました。非現実っぽさの演出にはまるんだなあ、空に惑星。
そんな異世界ならではの広大さがある聖域を前に、沙織さんが腰を抜かしちゃうのは、一度目はこの時点から体力が失せていく描写でいいんじゃないかと思えたけど、二回目以降あまり気にならなくなった描写の一つです。アテナをおんぶして走るペガサスって、LCのテンマとサーシャが初だったかな……。テンマとLoS星矢の照れ具合の違いが面白い(笑)。テンマにとってのサーシャは、まず第一に女の子というより家族なんだろうな。
十二宮の説明をする紫龍の後ろをこそこそと星矢たちが進む場面のコミカルさも可愛さがたまらないです。見つかった後、瞬ががに股で走るのが珍しい図で好き。

白羊宮は、ムウ様のクリスタルウォールの表現が本当にかっこよかったです。
拳だけをクリスタルで覆うのもかっこいいし、一枚ガラスのような壁ではなく複数のブロックが組み合わされたかのような壁だったのもかっこいい。
原作のようにはなから聖域を離反しているわけじゃないけど、紫龍の師である童虎の知り合い+アイオリアから話を聞いているという理由がちゃんと描かれてるから、沙織さんの小宇宙を見てあっさりアテナだと認めるのも青銅を通させることで白羊宮戦をショートカットできるのも納得の展開。
紫龍が原作と違いムウ様のことを呼び捨てではなく「ムウさん」と呼ぶことで、つられてか他黄金のことは呼び捨てにする星矢も別場面で「ムウさん」と呼んでいたのがなんだか可愛い。

金牛宮は、牡牛座聖衣のピカピカっぷりが印象深いです。色合いは赤銅に近いけど、ぺかぺか度は牡牛座が一番なのかな?
最初はここで言う「友の進言」の「友」はムウ様のことかと思ったけど、アイオリアの可能性もあるのか。でも、日本を離れる時のアイオリアの雰囲気からすると、星矢たちを簡単に通させようとするとも思えないから、沙織さんたちを通すよう進めたのはやっぱりムウ様の方かなって気もする。
とりあえず、アイオリアはムウ様にはちゃんと日本での出来事を話してるんだよね。あの辺が仲がいいのかな、LoSでは。

巨蟹宮についてはもはや何も言うまい……。というわけにもいかんよな。すごいよな、巨蟹宮ミュージカル。
両手積尸気冥界波で二人を一時に送れることとか、その時の台詞の「行っちゃってー」とか、その後の矢印確認とか、とにかく良い味出してます、LoSデスマスク。基本、星座カーストでは下位になりがちな蟹座だけれど、蟹座の聖闘士自体はΩ以外は勝ち組ぞろいだと思うわ……。Ωのシラーさんは若干キャラが弱いと思う。

この辺りから巨蟹宮・宝瓶宮。獅子宮の戦いが同時進行で描かれてるのが上手いな、と。
宝瓶宮戦は、やっぱり師弟設定なくても良かったんじゃと思えてくるけど、氷河の覚悟完了して無さを意識してから見ると、ここで確かに沙織さん=アテナを認めて彼女と仲間のために道を切り開こうとする氷河のかっこよさが伝わってきます。
宝瓶宮の幻想的な美しさは、間違いなくLoSの見所の一つかと。水で構成された天井はきれいだし、それが凍りゆく有様も本当にきれい。
あと、水瓶座聖衣のマスクが展開する様もかっこよくて好きです。

獅子宮の戦闘もかっこいい……。
洗脳による本気アイオリアの攻撃は、視覚的にはきれいだし、見事な歯の立たないっぷりは黄金の強さがよく表現されてるしで、これまたLoSの見所の一つだと思います。
ここでの戦いでは、「覚悟の無い者の拳は届かない」という台詞で瞬の弱さが語られていますが、確かに瞬の「話し合いで通してくれないかな」的な台詞は優しさより覚悟の無さを感じさせるものだったような。実際にはあれこそ人を傷つけられない性格の現れ演出だったのかもしれないけど……。

前にも書いたけど、ここに現れるシャカは本当にかっこよすぎてずるい……!
石川くん、パンフでシュラと間違えてたけど、シャカのことだよね、あれ。
アイオリアが日本から帰ってきた後に黄金が揃ってる場面で、シャカがちらっとアイオリアの方を見てるのが、ちゃんと様子がおかしいことに気づいてます感出てて面白い。
LoSのシャカは実にまっとうな大人してていいですね……。いや原作のすごい人に何が言いたいわけでも(笑)。

ミロは天蠍宮から人馬宮に星矢たちを押し出す形だからまだ良いとして、磨羯宮からしゃしゃり出てるシュラはどうなんでしょうね。ありなんですかね(笑)。LoSシュラ、ほんとに可愛いんだよなあ……。16年間も現役で黄金やってるにもかかわらず「青い」ってどうなんだろう(笑)。
アイオリアとムウやアルデバランが近しいなら、ミロと近しいのはシュラなのかなと思うようなやりとりが何かとツボりました。
ここでやっと一輝参戦ですが、人を金メッキ呼ばわりするわりにあんまり強くない悲しいビッグマウスっぷりがLoS兄さんの魅力だと思う。シュラに「手こずらせて」と言わせるくらいだからけして弱くはないんだろうけど、原作のチートっぷりとは程遠い。これは、瞬にも言えることだけど。

アフロディーテについては、やっぱり「もったいない」という気持ちが今も強くあるけれど、サガの圧倒さはあれでよく現れてはいたからまあしょうがないかなという気もしてきた。
彼が落ちてひび割れた岩が薔薇の形を刻んだのも、あれはあれできれいだったし。
でもやっぱ、もったいないなあ。惜しいなあ。折角のビジュアルだったのにな……。

初回の感想だと黄金が若干弱く感じられると書いたけど、改めて巨像戦を見ていると考え違いだったなあと思えました。
あの人たち、青銅相手にちっとも本気出してなかったじゃん……!
巨像戦での本気戦闘を見ると、技の威力や攻撃スタイルが全然違っていて、なんだかんだと手を抜かれてたんだと思えました。

教皇の法衣を捨ててサガが正体を表す場面、なんのかんのと金色聖衣側の瞳がちょっと憂いに表情を浮かべてる様子だったので、あの人にも確かに善性はあるのかなと思いました。……いや、なんか、瞬が心清らかっぽく見えないのと同じくらいに、あの人の清らかさが見えてこない(笑)。
LoSサガ、だんだん駄目すぎるところが愛しくなってきました(笑)。偽アテナに「アテナ」と語りかけるサガに、沙織さんが「貴方にはそう見えていたのですね」と言ってるくらいなので、偽アテナを仕立ててるつもりもなく本気であれがアテナだと信じ込むくらい病んだ人だったんだろうか……。射手座聖衣をまとった星矢に「アイオロス」と語りかけるくらいの人だからなあ(汗)。

星矢が射手座聖衣をまとう場面、沙織さんが衣装チェンジする場面は、なんかもう……好き!って感じです。緋色の欠片で珠紀ちゃんが玉依姫衣装にチェンジした時を思い出してしまった(笑)。
戦ってる最中はお互いの距離をそれほど意識してなくて、戦い終えた後に気づいて照れてる場面が最高に可愛い。
沙織さんは最後の演説場面も聖闘士相手に敬語で喋ってて可愛い。聖域に来たばかりのサーシャってこんな感じだったのかも。この場面、最初に沙織さんを襲いに来た青銅たちも登場してるっぽいのかな? しっかりデザイン覚えて、比較してみたいです。

スタッフロール後のほのぼの場面可愛い。
沙織さん、誕生日自体は9月から変わらないみたいだけど、雪が降ってる冬にお誕生日を祝ってもらってるということは、拾われた時期が誕生日扱いにでもなってるんだろうか。

特典小冊子は、分解装着図が載ってるのかと思ってたけど、原作のオブジェ+聖衣姿とLoS版のキャラビジュアルが並んでるだけでしたた。でも、LoSデザイン画がいろいろ載ってて美味しかったので、入手できて良かったです。
星矢年表に、ギガントマキアのような非アニメ化作品や、エピG・LC・セインティアといった秋田派生についても載ってたのが嬉しかったです。大抵アニメ作品だけ扱われてたりするからなあ……。そしてLCアニメは非東映ゆえ省かれる、と。


宝島社のムックも届きました。
人物説明がアニメ設定で書かれてるのだけど、サガの説明で明らかにアーレスがオミットされてて半端者めー!と叫んじゃいました(笑)。シャカ弟子の説明まで載ってるくらいなのに……!
まだあまり細かく読めてないけど、アニメ化していたことでLCアニメについても記述があったのが嬉しいです。

有隣堂で頼んでいたNDやヤングブラックジャックも届いたけど、感想はまた後ほど。


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