だらだら日記

2011年09月29日(木) LC外伝18話感想

ヒーローはアテナも救っていたロストキャンバス外伝18話感想。

スカーレットニードルで止めをさせたためしがない記録絶好調更新中。
いや、ひょっとしたらゼーロスはカルディアが倒しちゃってるかもしれないけどさ。耶人を助けた時の相手も倒してるかもしれないけどさ。
でも、カルディアが戦った相手、止めをさす気もなかった氷戦士や獣闘士、途中で割って入られたナワルピリだけじゃなく、ガチ勝負だったラダマンティスもウェスダさんもとうとう倒しきれなかったんですよね。
なんですか、この見事な不殺っぷり。本編・外伝あわせて、倒した人数だけで考えるなら、戦績0。そんなカルディアが大好きです。
……原作ミロも、確か結局表立っては誰も倒してないし、アニメミロも手柄は本当はアフロのものだったし、私の記憶が確かならGミロってスカーレットニードルじゃなく説得勝ちしてたような。
まあ、カルディアについては、彼が止めをさせなかったラダマンティスとテスカトリポカを倒したのは、共に神様なので、神様でないと倒せないような相手によく善戦したと考えればいいのかな。
蠍座……いつかNDに蠍座が登場する時は、敵を倒せる蠍座であってください(苦笑)。

それでは、冒頭に戻りまして。
我に返ったカルベラさんの視点から始まった18話、1ページ目ラストのカルベラさんの驚いた表情から、サーシャがとうとうアテナパワー覚醒したのかなと思ったのですが……。冒頭の嘆きとおりの倒しきれてなかったウェスダさん大暴れへの驚きでした。
ほっといても、このままウェスダさん自身は死んでただろうけど(一応)、サーシャがアテナじゃなかったら、カルベラさんもサーシャもここまでだったよね。いやはや全く、サーシャがアテナで良かったよ。
サーシャがカルディアにずっとしがみついてるのが、すごく可愛い。ウェスダさんが攻撃に転じても逃げることなくしがみついてるのも大好き。
カルベラさんも、「やばい」と思いつつもサーシャとカルディアのとこへ向かって庇ってくれてかっこいい。
アテナにはアテナの、ケツアルクアトルにはケツアルクアトルのそれぞれの見せ場があり、司るものの違いから果たせる役割が違う点も良かったです。

それにしても、戦女神の本気すげえな。あっさり勝っちゃったよ。
そうはいっても、カルベラさんの言だとあくまでテスカトリポカを封じただけっぽいのが、またすごい。つくづく星矢世界のアテナは慈愛の御人や。
カルベラさんはカルベラさんで、戦女神じゃとうとう出来なかったカルディアの救命をあっさりやっててのけた。そういえば、テスカトリポカは生贄欲しい派で、ケツアルクアトルは反対派ってことになってるんだっけ? それも、もろもろの神話のすりあわせの結果で、生贄欲しい派のパターンもあったとは思うけど……。
カルベラさんの言葉の感じだと、ウェスダさんは人と交わらずに本当に数万年生き続けていて、カルベラさんの先祖は人と交わって子孫を育んできたって読めるんですけど、そういう読み方でいいのかな……? 宇宙船に載ってやってきたのが黒き獣と白き有翼の蛇の二人だけだったら、「世界に二人であった」というウェスダさんの言葉の意味は通るような。
その他の獣闘士たちがどういう立場の存在なのかってあたりは判然としないし、ウェスダさんについても哀しいのか哀しくないのかどっちやねんという疑惑は残ってるけど、カルベラさんについてはひとまずすっきりした気がします。ケツアルクアトルの子孫が人間として生きて人間寄りの考えをしていたから、ここでの世界リセットは起こらなかったってことになるんですね。もしカルベラさんがリセットに乗り気派だったらカルディアがウェスダさんを倒す前に世界は終わってたかもしれないわけで。
最終回についていろいろ危惧していたけれど、結局広げた風呂敷をものすごい勢いで閉じたなあ、と思いました。むしろこう、いろいろお皿やグラスが載ってる状態のテーブルクロスを堺正章のような見事さで引き抜いて片付けたような印象。とりあえず拍手。
そして、最後の最後のいいところは女性陣に取られてたカルディア哀れ。

カルディアと一緒にいた時間の短さを思うと、この懐かれっぷりは見事だなあと、カルディアに泣いてすがるサーシャを見ながら思いました。「一緒にいて欲しい」って、なんですかー。テンマがいなければ私このカプにひた走るわカプが増えちまったじゃないですか! ていうか、そんなものはカルディア編が始まった時から増えてたようなものですが!!
カルディア外伝を越えた後だと、13巻の「全力でありましたか?」と「聖域も寂しくなりましたね」の言葉の見方が変わってくるなあ、やっぱ。サーシャにとってのカルディアって、シジフォスがそうであったのと同様か、下手するとそれ以上に、特別な聖闘士だったんだろうな。
シジフォスもサーシャがサーシャであった頃を知っているけれど、人のことを「バカ!」と呼んで駄々こねちゃうようなサーシャを知るのはカルディアだけなのかもしれないなあ。サーシャが「おたんこなす!」と叫んでも、すり傷平気だったりドレスたくしあげてたり泥だらけだったりするサーシャを見ても、カルディアなら動じなさそうな気がする、うん(笑)。
大泣きに泣いちゃうサーシャにちょっと困りながら、それでも頭をぽんっとしてくれてるのがすっごい好きです。
その後の、元の髪色に戻りながらカルベラさんの言う「いい風だねェ」って台詞も好き。「明日は明日の風が吹く」という言葉とカルディアの「未来があるとは限らない」という言葉は、相反するものになるかと思ってたけど、うまいこと両立する落ちがついたように感じました。
カルディアのように現在を全力で進み、カルベラさんのように良い未来を願う。今だけしかないとも思わず、なるようになるさと未来にばかり負ぶさることもない、中庸の考え方でサーシャは進むのかな、と。現在を力強く生きることで良い未来を引き寄せようとする、そんな子になろうとしているのかなと思いました。

後日譚もたまらない。
安息所であろうとするカルベラさんがいい女過ぎて惚れるッス。
聖域での後日譚4ページも、隅から隅まで素晴らしかったです。
カルディアとデジェルのセット感あふれる感じがたまんねえやひゃっほー。でもって、デジェルが、相変わらずカルディアに絶対零度な態度なのがますますたまらないです。デジェルの中で、カルディアの中米旅行はどういう位置付けになってるんだろう(笑)。
シジフォスを見つけて「おはよう」と言いつつ手を挙げてるカルディアのポーズがまたすっげえ可愛いんですが、それ以上に可愛かったのが次のコマのシジフォスです。
シジフォスにこんな顔させるたあ、カルディアさんすげえよ! 本編で仲間に対してこんな顔したことないのに、シジフォス。
ものすっごいものすっっごいものすっっっごい言いたいことあったんだろうな、シジフォス(笑)。サーシャが帰った時、きっと頑張ってカルディアのこと庇う発言しまくってくれてたんだろうなあ。「ご苦労と言うべきなのだろう」ってことは、世界を救ってきたことまで見事に伝わってそう。厳罰に処したいところだったろうに、手も口も封じられちゃったようなもんだ。
すっごく真面目にアテナのことを考えてる(しかもちゃんとサーシャのことも考えてる)自分より、不真面目王なカルディアの方が、よほどアテナにとって救いとなる存在だったってのは、どうなのかね。シジフォス可哀想。
そんなシジフォスが酒飲みながらハスガード様に愚痴ってる図を受信するのがたやすい仕事過ぎて、そんな自分がちょと怖い。シジフォス編かハス様編で絡みがありますように……!

サーシャの独白も可愛い。
ちょっと前の段落でカルサシャ萌え萌えしてた人間の台詞じゃないかもしれませんが、サーシャのテンマ好き好きっぷりがたまらんです。
シジフォスについても、「アローンとテンマという二人の兄さんに似てる」って発言してた(らしい)サーシャですが、カルディア見てもテンマ思い出してたんですね。
アローン兄さんに似てる成分がない分、シジフォスじゃなくカルディア選んだのも致し方ないっていうか(笑)。兄さんポジのテンマじゃなく、好きな男の子としてのテンマを思い出させちゃったカルディアの勝利だよね。とりあえずシジフォスガンバ。
向こう見ずで、子供っぽい。サーシャの目に映ったテンマとカルディアの共通点はそこだったようだけど、もっと本質の部分で二人は似てるんだと、カルディア外伝で初めてそう思いました。
一見子供っぽいようだけど、意外とお兄さんで。優等生ってわけじゃないけど、すごく良い子で、優しくて。時により、敵にもその優しさが発揮されちゃうような。テンマの優しさってシジフォスとの共通点だとばかり思ってたけど、こうやって比べられるとカルディアともよく似てる。
きっとサーシャは、いろいろな人の「良い部分」を見つけては、テンマを思い出してるんだろうな。
初めて、じゃないのに「初めまして」と挨拶したのは、カルディアの立場を考えてのことかしら。それとも、アテナとして会うのは初めてだしってことかな。個人的には、あの旅行はこっそり旅行にしておきましょうって方が可愛くて萌える。
アテナとしてサーシャが現れたら、カルディアはもっとどびっくりするかと思ってたけど、ちょっと驚いただけですぐ呑みこんじゃった感じ。アテナとの謁見の場であっても私語を絶やさない(しかも口悪い)カルディアの姿に、デジェルは苛立ってそうだけど、カルディアとサーシャの二人は揃って笑顔ってのが最高です。
聖闘士として掲げる女神がお飾りの存在じゃなく、肝のすわった女の子だってカルディアは知っている。「アテナのために戦う」というより、「共に戦う」というのが相応しい、同志の関係になっている。相変わらず編集さん、いい仕事してるよ。「仲間なんだ」って、ほんとそんな感じ。
カルディアにとっての聖戦が「死に場所」ではなく「生き場所」だってのがまたね。死ぬことじゃなく生きることを考えてるんだってのがね。
いいラストだなあ。好きだなあ、カルディア外伝の最終回。

さて、そんな見事だったカルディア外伝が終わり、次回の外伝はデジェル編とのこと。
昨日の日記に書いてた、見かけたという次回外伝キャラの印象が「(笑)」だったので、シジフォス編か、デフテロス編のはずなのに弟を食ってるアスプロスか、弱電波アスミタか、レグルス編のはずなのになぜか強電波イリアスさんの話が始まるかのどれかかと思ってました。
デジェルかー。
ぶっちゃけ、こう言っちゃなんだけど、功績は結構あるのに(むしろ勲功もの)黄金聖闘士最下層の印象の強い人、です……ね……。うん、確かにちょっと(笑)がついちゃうかも。
いや、デジェルはデジェルで好きですよ! でも、まあ、ねえ……。良い仕事はしてるんだけど、戦闘のイメージが、冷風機扱いのラダマン戦と、とどめさせてないユニティ戦なので、どうしてもね(汗)。
女性向けのアルバ編、少年マンガ全開のカルディア編ときてるので、デジェル編ではまた女性向け作品になるのかな。それとも、水瓶座の本領発揮で「意外と出来る子!」って感じになるのかな。
個人的には、女性向け作品に期待したいところです。セラフィナ様に実際どうだったの?って気になってしょうがないので。(セラフィナ様「と」どうだったの?じゃないのがポイント)
あと、眼鏡が遠視眼鏡かどうか教えて下さい。

あ、サイン会の予約しましたー!
が、原画展のことを知らないうちに交通押さえたので、原画展どうしよう……って感じです(汗)。
横浜ら藤沢までは、多分待機時間中に見にいけると思うんだけど、帰りを横浜からのバスにしちゃったんだ(汗)。だから、東京に戻って秋葉原に行って……ってのが多分無理。
バスをキャンセルしてもいいんだけど、当日にしか単行本を引き取りにいけないから、整理番号もきっと遅いし、本厚木に回って東京に戻って……って時間がないかもしれない。
でも、関東住まいじゃない人間なので、どうせ出かけるんだったら見れるもの全部見てきたほうがお得に思えるよ〜(汗)。
くそう、悩ましい。
ATCWは、現在到着待ちです。

外伝2巻の分解装着図はどうなるのかなー。


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