だらだら日記

2009年12月10日(木) LC161話感想

小宇宙通信の裏にアンケートがあるの止してくださいロストキャンバス161話感想。双子編は欠かさずアンケート書いていたので、今回はアンケートのために2冊買ってきました。馬鹿ですか? 馬鹿ですよ。

どう反応すればいいのか。
これはショックを受けるべきところなんだろうか。それとも安心できるところなんだろうか。
大丈夫、アスプはああ見えて意外と出来る子。あそこで機転利かせてアナザーディメンションで逃げるくらいちゃんと出来るちゃんと出来……るの? あそこでマーベラスルーム喰らったのがデフの方だったら心配しないですみそうなのに……。

まあ、それはそれとしておいといて、冒頭カラーから。
「アスプと杳馬」か「テンマと杳馬」の可能性しか考えてなかったので、「ハーデスとテンマ」って扉がくるのは意外でありました。
こんなところで主役コンビを主張しなくても、アスプや杳馬にカラー譲ってくれてもいいものを……。アスプはまだこないだカラーにいたからいいけど、杳馬のカラーは本気で期待してたのにな。
絵的に、テンマとハーデスの見る方向がすれ違ってる感じが好きです、今回の扉。ある意味、ハーデスの片思いのように見えなくもないようなイラストだなあと。(語弊があるよ!)
テンマが、立ち向かう相手として見据えているのは、間違いなくハーデスのはずなんだけどな……。

アスプロスはテンマと面識がないんだよな、と改めて思い知らされた冒頭の台詞。
面識ないどころか、アスプが生きてた頃にはまだ天馬星座の聖闘士は誕生してなかったんですよね。それでも、天馬星座の聖闘士というもの自体は伝説のすごい人的存在として知られているんだなというのも面白かったです。

アスプロスのもとに降りてきた杳馬の第一声「間近で見ると男前になったなァ」に喝采スイッチ入りました。素敵、なにこれ素敵……! でも間近じゃなくてもアスプーは男前だと思う、見た目だけは。美青年が美少年な頃に出会ってたんだよなー。無駄にロマンだ。(何が)
「弟思いのお兄ちゃん」の「お兄ちゃん」呼びもたまらんです。呼んでる杳馬も呼ばれてるアスプもかわええ。そのまま双子ちゃん呼びしてくれても嬉しいくらいだ。前回「双子ども」呼びしてたことは忘れたわ。
ここで回想シーンに入るわけですが、若い頃の杳馬が昔からタキシードだったんでちょっと受けました。
あと、当たり前な話かもですがテンマにそっくり……! 前回ラストだと、わりとサイドも後ろ髪も長めな印象でしたが、今回は全体的に髪短めの後ろはね髪だったので、ほぼまんまテンマ。テンマが成長したら表情は違っても大体こんな風になるのかな……と思ったあと、いやあの子聖戦で死ぬんじゃん成長後絶対見れないんじゃんと思い出して急に萎れました……。LCはしょんぼりの王様だ。

それはさておき。
「一夜の夢のような出会い」って書くと詩的で美しいようなイメージだけど、いかがわしい兄さんに悪いこと吹き込まれたって書くと別方向に耽美的な気がする(苦笑)。
何してるわけでもないのに、見てて妙にドキドキします、この回想。なんかちょっと気まずい場面に出くわしたような感じというか。実際、まあ、気まずい場面は気まずい場面か。期待のホープが侵入者と密会してるんだもんな。
あ、で、前回の感想で「凶星の伏線回収しにきた?」って書いたけど、違ってましたー。逆に無いかと思ってた直接吹き込みの方でした。杳馬さんはとても私につかみきれるような人ではないってことですね(苦笑)。
159話の、あのデフ修行場面、実はアスプの側に杳馬がいたんですね。あんまり非現実的な出会いすぎて、夢に紛れてしまったと。言葉一つでその後の人生まで狂わせるなんて、下手な技を使うより性質悪いよパパン。
一人で思いこんで追いつめられていったわけじゃなく、具体的なきっかけがちゃんとあったんだなあ……。
もし、杳馬に二番目的策謀を吹き込まれてなければ、デフテロスが自分と同じだけの能力を得ていても、「やるな、デフテロス! 俺も頑張る!」と思えたんだろうか。それとも、やっぱり「え、ちょ、なんでお前が頑張るのデフテロス? 俺が頑張るんだからそれでいいだろ」と弟の視線にガクブルなアスプが生まれてたんだろうか。
ひとまずは「杳馬のせい」と思うことが出来るようになって、アスプやアスプファンに対してフォローが入ったなあとは思えるんですけども……。
なんせ、あの双子、ちゃんコミュニケーション取れてれば、あそこまでのすれ違いにならなかったんじゃと思えるくらいなので、杳馬の干渉がなくてもやっぱりすれ違ってたかもしれないわけで。干渉があっても、ちゃんとお互い分かり合おうとしていれば、すれ違わなかった可能性もあるし。
デフテロスはアスプロスと「一緒にいられない」と言われてるくらいだから、下手すると、修行時間だけじゃなく普段の生活からそれほど一緒ではなかったのかもしれないんですね。会話の機会がなければ、そりゃコミュニケーションは取りづらいよなあ。それに、デフって修行自体禁じられていたんだから、兄に迷惑かけないようにと考えたなら修行してることを兄にも隠してたのはある意味当然な気がする。
もう、最初に凶星の卜を出した責任者、出てこーい! デフを凶星と判じたのが杳馬だったら、最初から双子座の聖闘士の弱体化を狙ってのことかと思えたけど、そうでなかったならすごく空回りな占いだと思うよー(汗)。
でも、その卜のために、実際にデフテロスは凶星として作用したことはしたんだよな……。アスプロスを狂わせるという意味で。結果を予言したのか、予言が結果を導いたのか。どっちにしても、中心であるにもかかわらず巻き込まれ感ぎゅんぎゅんの双子が切なすぎる。

回想シーン、アスプがいちいち可愛いです。「えげつない奴だな」って言い方とか、「デフテロスはお前とは違う!!」って叫び方とか。このままの兄さんでいられたら、諍いが起こることもなかったろうに。
兄弟の争いが仕組まれたものと知って、激昂する兄さんが大好きです。ここで静かに怒るようではアスプロスではないような気がする。相変わらず自分を律することにかけて山羊座の右に出る人がいないことに安心します(苦笑)。
「業にまみれた」という叫びが胸をつく痛々しさに満ちてて、悲しくて好きだなあ。でも、杳馬の思う方に動いてしまったのは間違いなくアスプロス自身だから、「自分が情けない」とも自覚している。
アスプロス、本当に大好きです。LCの聖闘士って、原作と比べると青かったり弱かったりするけれど、アスプロスはとりわけその面が強く出てる気がする。以前にも書いた「身近なもののために手の届く範囲で頑張る」についても、アスプロスが一番当てはまってそうな気がする。最強の聖闘士のはずなのに……(苦笑)。
153話の頃は、こんなに人間くささが魅力あるキャラだとは思わなかったなあ。このままアスプロスの魅力をどんどん掘り下げてって欲しいぜと思ったところで。
杳馬さん新技発動。
待ってー閉幕とか言わないで……! かっこいいけど邪悪な顔でそんなこと言わないでー! でもって技使う時に妙ににこやかなの止してー!!
もう、正直ここ、すごい判断に困ります(汗)。
さすがに、アスプロスをここで完全退場させることはないだろうとは思うのですが、ハクレイ様がハーデスに殺された時のように、圧倒的な力の前にはあっけなくやられてしまうという表現だと言われちゃえばそれまでのような気もするし。でも、本当にそういう「あっけなさ」を表しているなら、それはそれでもっとドラマチックに見せるという気もするんですよね。
見事なまでにあっさり倒されているから、さすがにまだ大丈夫だよね……という安心もあるのですが……どうなんだろう。ダメだったらどうしよう。あとで振り返って泣いちゃうかもしれない(汗)。
外部に安心要素を求めるなら、魂まで分解するような技を本当に喰らったなら、聖衣も失われてしまうんじゃないかと思えるけど、原作で双子座聖衣が存在することがアスプロス生存の証明になるのではないかと。
……うん、きっと、聖衣に宿るデフの記憶とか魂とか、その辺が機転利かせてアナザーディメンションしてくれてるよ。大丈夫大丈夫。……少しはアスプのことも信頼してやってください自分。
ついでに水鏡と合流してくれたら、私一人がものすごい幸せになれます。

さて。
そんなわけで、双子退場。(あくまで、双子の物語が終幕したんじゃなく、退場しただけだって主張しときますよ!)
杳馬さんには「本命」と呼ばれているテンマの久々登場です。ロスキャンって、その時活躍してる人がいちいち主役状態なので、本当の主人公は割り食っちゃってますよね……(汗)。
テンマの元へ向かおうとする杳馬ですが、ここでハーデスに「前線へ出る(前戦は誤植?)」と言われるということは、実は守り人ではないんだろうか。第1魔宮到着前に接触しそうな感じだけど、そもそも第1魔宮の守り人だったら前線へ〜という表現にはならなさそうな気がするし。後ろの方の宮の守り人が前の方にでしゃばるというだけなら、守り人ではあるのかな……?
正直、杳馬さん、技的にもキャラ的にも最強っぽさぎゅんぎゅんで、あんまり最初の方で頑張られたら後に戦う冥闘士がそろって可哀想なことになる気がしてくるので、ここは本当に対面するだけにとどめてほしいです(汗)。

あと、気になったのは、杳馬の「現世で天馬星座の父だなんて俺はついてる」発言。
この台詞の感じだと、冥闘士って記憶引継ぎ制の完全生まれ変わりっぽいような気がしてきます。
あんまり原作の冥闘士とLCの冥闘士について同一人物イメージはなく、愛アコスが生まれ変わってアイアコスになるんだったら失礼な話だよっ(原作のアイアコスに)と思っちゃうくらいなので、個人的には人間+魔星=冥闘士が理想の形なのですが……。
正直バイオが好きすぎて、あのバイオはあの子でしかないんだ、もう絶対他にはいないんだと思っちゃってるので余計に。たとえ原作やLCより以前の時代に天孤星ベヒーモスの冥闘士がいて、その名前も容姿もバイオと一緒だったとしても、魔星が共通なだけで私の好きなバイオではないよね、とか思っちゃう。アイアコスの側にいるんだとしてもそう。水鏡な愛アコスを好きなバイオはあのバイオだけだと思いたい。なんか意固地ですみません(汗)。
あと、原作の時代に〜とか書いてるけど、20世紀聖戦でのアイアコスもハヌマーンが部下にいてアジア軍団組んでたら面白いのになあとか、ベヒーモスがガルーダに仕えてるならいいのになあとかを、LCベースで見た時に考えるのは好きなのですが、原作に対してLCを干渉させて読むことはあんまりしてないつもりです。LCのアルデバラン設定(名前引継ぎ制)大好きでLC読みながら原作のアルデバランもこういう風に名前を引き継いで……と考えるのは好きなのですが、実際に原作読む時にアルデバランをその設定で見ることはしてない……というのが分かりやすい例だろうか……。まあ、この姿勢についても、必ず首尾一貫できてるわけでもないのですが(汗)。

話それまくったよ。
とりあえず、人間+魔星=冥闘士という見方するなら(非公式ですよ?)、杳馬は人間個人としてよりも、「天魁星メフィストフェレス」の意思の方が強そうなイメージ。実際はどういう仕組みになってるんだろう……。
人間の名を取り戻した水鏡のように、魔星としての宿命から解き放たれたような人もいるし……。いや、でも、輝火とか杳馬とか本名っぽい感じだし。
杳馬は、実際のところハーデス復活前どころか器誕生前から動いてるんだよなあ。原作でパンドラが、やっぱり器やハーデスの魂?が生まれる前から動いていたように、ハーデス降臨前から神様連中が冥闘士となる何人かについては働きかけてたりするんだろうか。それとも、どこまでも杳馬の自由意志……?
むー……よく分からん。謎だ……。

まあ、よく分かってない設定についてうだうだ考えててもしかたないので、161話の素敵杳馬さんについて並べますか。
杳馬、動きがいちいち可愛いんですよね。柱から降りてきたシーンも、アスプロスに怒鳴られて身を仰け反らせるシーンも。あと、表情の一つ一つも素敵。「んーそうかー…」のコマも好きだし、次のコマの仕掛けにかかる一瞬の表情も好きです。おっさん無駄に色っぽいけど、お兄さんの頃から色っぽいよこの人。
いちいち悪魔羽っぽいの背負ってるとことか(あれって小宇宙?)、「うへっ」とか、「壁際でパーティー〜」の口尖らした感じの横顔とか、完全なる世界(違)の時の指差しとか、マーベラスルームの片手上げとか、帽子かぶりなおした後そっぽ向いてる感じとか、手をあわせてハーデスの前から退席とか、馬の乗り方がボード乗りなとことか。
いちいちいろいろ素敵過ぎです、杳馬パパ。
前回は、どちらかというと大塚さんボイス寄りなイメージだったけど、今回はむしろ藤原ボイス寄りでした、脳内イメージ。「何でいきなり切れちゃうかな」あたり特に。ここまでアニメ化してくれんだろうか、ほんと。

おまけ。
あらすじとかキャラ紹介とか見てると、デフの死が幻朧魔皇拳の解呪条件になったっていうより、デフが「目を覚ませパーンチ!」を繰り出してそれで解けたっぽいイメージだわ……。でも、別に、「目を覚ませパンチ」は通常攻撃せいぜいクリティカルヒットであって、ついでに状態異常を直すような特殊攻撃だったわけではない……のよね……?
まあ、いいや……。私的には、159話読んだ時の解釈をそのまま通しておくことにしよう(汗)。
あと、アスプがデフの後を継いで双子座の聖闘士になったって言われると、ちょっと前のアスプだったら激怒の表現だろうなと思いました(苦笑)。

おまけその2。
タップダンスっつうか双子が踏むべきは地団太だよね。
というのはおいといて、タップダンスって18世紀にもうあったんだろうか。よく知らない。とりあえず、そこは本当は「ステップ」の方が相応しいような気がするけれど、英語マジで苦手なのでそれが本当に適当かよく分からんです(汗)。
あと、「時よとまれ お前は美しい」ってファウストに出てくる台詞だそうですね。ファウストと名のつくものなんて、手塚治虫のマンガしか読んだことなくて、それも遥か昔のことなのでどうにも記憶が……。
しかし、台詞的には言うのはメフィストじゃなくファウストの方じゃなかったかな……? いや、よく知らんけど。というか、もしゲーテのファウスト限定の台詞だったりしたら、やはり18世紀にはない名台詞だったりするのか? メフィストの伝説で普通に言われる台詞なのかなあ……?

おまけその3。
杳馬さんは「天馬星座の父だなんてついてる」と言ってて、読んでるこっちも「すごいや天馬星座の父!」とか思ってたけど、冷静に考えると光政翁って「天馬星座の父」でかつ「ハーデスの器の父」なんですよね。おまけにアテナの育ての親でもあるし。
どう考えても光政翁の勝ちだ(笑)。

おまけその4。
トクサは、杳馬さんがここで頑張りすぎて討ち死にしちゃったら可哀想なことになる人TOP1な気がする。
水鏡とも関係あるし、シオンとも関係あるし、当然ユズとも関係あるのに、身内対決の美味しさはアスプと杳馬に吸い取られてるんですよね。技も、如意霊臨の上を行くものを持ってなかったら、杳馬ほどの派手さに欠けるし(汗)。
折角名前が木賊なんだから、木星の守り人希望。……すみません、言ってみただけです。

おまけその5。
デフのアスプに対するアレコレって、「同一視」という言葉で表現できるものなんだろうか。
自分が表に出なくとも、光ある場所で兄が認められていたら、自分が認められたような気持ちになるって感じ……? 成り代わるつもりでなくとも、同化の意思はあったのかな。
なんか違うか。まあいいや。

対談のこと。
「守られすぎてる女性キャラは×」って、自分が女でやっぱりそうだから思うだけかもしれないけれど、どちらかというと女性が好む傾向な気がする。
本当は男の人にとってもそうなんだろうか……。女の子が戦う系のアニメやらマンガやらって、よく考えると多いわけだし。
パンチラしないのは単に穿いてないだけかと思ってたけど、考えてみたらバイオがおぱんちゅ穿いてましたな。もろパンはありなのか。

小宇宙通信のこと。
特典ドラマCD、主役アルバなんですね……! わー、嬉しい!! アルバの話は早期に閉じてしまったから、もっとキャラ掘り下げて欲しかったなあ〜と寂しい思いをしてたので。
ついでに、どこが修行地かとか、誰とは親交あったのかとか、その辺もCDドラマで分かると嬉しいです。
8話のものと思しきアスミタが微妙に濃ゆいので、芝さん作監なのかと一瞬思った。少なくとも5話の濃い目作画と同じスタッフなのかなあ……。そんなに絵を見てどうこう分かる方でもないので、適当言ってるだけなんですが(汗)。


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