だらだら日記

2008年12月04日(木) LC112話感想

アニメ化の文字が躍る他雑誌の表紙が羨ましかったけどチャンピオン表紙にも一応アニメ化と書いてはありますOVA化ばんざい(棒読み)ロストキャンバス112話感想。

うん、いい最終話だった聖闘士デジェル海皇神話!
……あ、ウニによるエピローグがまだ続く……のか?

でも、冗談抜きに良かったです、「氷の棺」。盛り上がって、かっこよくて、じんわりきました。
フリージングコフィンのネタは絶対やるだろうと思ってましたが、もっとこう「いつまでも美しい貴女のままブルーグラードを見守っててください」的に氷柱を突っ立てて終わる程度の内容ばかり予想してたんですよね。陳腐陳腐。
けど、実際にはもう凍らせるよりほか道のない、むしろユニティのために道を築くための「氷の棺」で、舞台は寒くて冷たくて息も凍るほどなのに内容は本当に熱かったです! もうもう、押し寄せる波に絶望するユニティと叫んで彼に駆け寄るデジェルあたりから、構成も台詞も表現も美しくてかっこよくて身悶える勢い。LCに出会えて本当良かったなあ……としみじみ思った。
それに、LCの氷の棺って、イメージはフリージングコフィンのネタだろうけど、厳密にはフリージングコフィンじゃないんですよね。波を凍らせないと地上が救えない、だから全ての水を凍らせた、その結果の「氷の棺」。都市全体が氷に覆われてる光景は迫力があって、その上どこかきれいでした。デジェル編は、天井の海を凍らせて降らせた時といい、今回といい、視覚的効果の強い演出がされていて、読んでて本当に面白いです。ビバ海底都市!

ユニティは、ブルーグラードの領主として登場する時や、海龍として戦っている時は、ずっと一人称が「私」だったのですが、戦い終えてからまた「僕」に戻ってるんですよね。特に元ネタとしているわけでもないんでしょうが、氷河が原作では一度か二度かってくらい、アニメではわりとしばしば、マーマが絡むと一人称が「僕」に戻ってたのを思い出してしまいました。ふっと弱る感じの表現で、個人的に好きなんだ、一人称変化。原作は瞬が「俺」のこともあったというから、わりと適当なんだろうけど、アニメは意図的に氷河の一人称変えてたんだろうと思ってます。
「姉でない姉」になっても構わないからポセイドンを降ろして姉を蘇らせたかったユニティが、実際にその状態……しかも暴走状態を見て動けなくなっちゃうのもなんだか好きだ。ユニティはとてもちっぽけで、でもその小ささが人間的でいいな、と思う。彼を上役とする氷戦士にしてみれば大変かもしれませんが(苦笑)。
最後の最後、微笑むセラフィナ様は確かにセラフィナ本人だったろうに、必死に駆けるユニティはその姿を見ることが出来ない切なさも良かった。
あと、デジェルがね、やっぱセラフィナ様のことを好きだったんじゃないかという気がするのでね、最後にセラフィナ様の頬に手を伸ばすシーンがすごくじわっとくるんです。彼女が死なずに、聖闘士になったデジェルと無事に再会していたら、また違う物語が始まっていたかもしれないな……って感じで。
考えてみたら、黄金から女性に好意が向けられた表現って、LC初なんじゃ。村娘さんとアルバフィカもいくらかロマンチックな雰囲気ではあったけど、村娘さんからアルバに憧れ〜くらいの表現だし、牛師弟はあくまで師弟でやっぱセリンサはテネオとの方が可能性高いくらいだし、シオンとユズも兄弟弟子の域は超えないし。
華やかな奴だったなあ、デジェル……いろんな意味で。

しかしユニティ、今後どうなるんでしょうね。
海龍の改心ネタまで織り込んでたから、ここは一発、聖域に戻って水瓶座の聖衣を継いだところでカルディアに14発スカーレットニードルカタケオを打ち込まれた挙句に、ラスト真央点を突いてもらって、「ここにいるのは我が同士、その名も黄金聖闘士水瓶座のユニティだけよ」……って、しまったカルディアもう死んでる。じゃあ、獅子にライトニングプラズマあたりで、ぜひ。いっそ「白鳥星座のユニティ」とかでも良くってよ。
ああ、でも、ラダマンにやられた傷が癒えきってないので、オリハルコンを届けようとするもベヌウの輝火兄さんに遭遇し、戦闘の結果「既に息絶えていたか……」な感じとかどうでしょう。
えーっと、まあ、本当のところ、カルディアがデジェルにいろいろ託し、デジェルがユニティにやっぱりいろいろ託しているから、ユニティにはまだしばらく生きててほしいなあ〜くらいの願望しかありません(苦笑)。

次の戦闘は獅子VSアイアコスかなあ。双子と射手はラストに共闘とかしてくれたらすこぶる嬉しい……のだけど……。山羊と射手を組ませた手代木さんなので期待せずにいられません。
あ、でも、新旧師匠対決で双子+天秤か双子VS天秤でも美味しいかもな。
それに、黄金ばかり出張ってると、テンマや耶人の影がますます薄く……や、耶人頑張れー。


OVA情報についてもちょろっと。
キャラデザ微妙……。
朝はとにかく絶望の極みで「いやこの絵柄はねえよ特にアルバフィカが超ねえよデフやアスミタも無理無理ぎりいけそうなのがシジだけどそれは許容範囲という意味であってシジならかっこいいだろうという期待でもないしこれでOVAじゃ内容確認も出来ないし買わないかもしれない」というぐるぐる渦巻く不満ばかりでしたが、昼頃から「ああでもまあなんとかいけそうな気がしなくもないような」くらいに落ち着いてきて、今はぼちぼち「とりあえず買ってから判断しようかな」と思えるようになってきました。
うう……でも原作の絵はもっときれいなのに……。女性向けにキャッチーな絵柄だから地上派アニメ化できれば絵だけで十分新規ファン増えそうだったのに……。でもね、ほら絵がきれいだな〜とだけ思っていると、「私はまだ生き様も小宇宙も星矢への萌えも貴様の前で出し切ってはいない!」とばかりに熱い展開を見せてくれるのがLCだから、そういう意味で絵で引く男性を引かせないためにはあの絵で良かったのかもしれないなあ。(ある意味暴言連発中)
それに、テンマやアローンや耶人は本当に絶望の極み連続中ですが、サーシャのアップの方は頑張れば許容範囲と思えてきたし、ユズもそれほどひどくはないし、実際に黄金たちのデザイン画を見たら普通にいけるかも。うん、だって、原作と絵の傾向が違うだけで、絵柄自体がすごく悪い感じでもないし。ロスキャンのキャラデでなければ気を引く感じの絵だったし。
ああ、でも色設定も正直微妙……。原作と同じ色系統だけど、コミックス表紙なんかで見てると平気なのに何故おかしな色に見えてしまうのか。
……って。
LCもアニメ化したことで、つい「原作」と表現してしまうのですが、車田原作のことを基本的に「原作」と読んできたのでなんだか混乱しそうだ、自分が。困った困った。


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