ヤンチャンの広告で今でも泉谷さんがウルフガイ描いてることを知ったロストキャンバス１０７話感想。

とりあえず、お疲れ、カルディア！
三杉ずんとか言ってるなや先週の自分。

蠍月間に蠍座が逝ってしまいました。ラダマンティスなんて今日が誕生日なのに逝ってしまいました。（いや、ＬＣラダマンも１０月３０日生かは分からんけど）
やっぱり、カルディアは先の短い体だったんですね……。「命にはリミットがある」という台詞もですが、ラダマンティスの言う「不良品の聖闘士」という言葉が、彼は精神的な意味で用いていたんだろうけれど、カルディアの身体的な不具を示唆しているようで、カルディアのどこか寂しげで生き急ぐような有様の理由を感じていたものでした。
カルディアの場合、本格登場が１００話なので、７話で脱落するというのはアルバフィカ以来の短期集中決戦、しかも純粋な戦闘期間は最短ではないかと……。もっと活躍して欲しかったけれど、花火のように一瞬の燃え盛りしかないことにカルディアの設定だと説得力があって、活躍の乏しさを嘆く気持ちにはならんかったです。リアルタイムで読み始めて初めてのキャラ退陣だったので、すごく悲しくなるかと予想してたけどそうでもなくて、なんというか「カルディア頑張った！　かっこよかったぜ！！」とすっきり感じられました。寂しいことは寂しいのだけども。
だから、読み終えた時もそんなに泣けたりはしなかったのですが、後になって「デジェルに死んで欲しくなかった」と思った瞬間にわっと胸に来ました。涙腺ゆるみました。カルディアの願いもデジェルの夢も結局は叶わない。カルディアはデジェルに生きて色々為して欲しかったろうになあ、と。「デジェルに死んで欲しくない」ではなく、どうしたって過去形でしか語れない、ＬＣの厳しさよ……。
次、このままデジェルなのかな……。

ロスキャンは、力でどうしようもない部分を、聖闘士たちが知恵と工夫で覆していくのも好きなところです。それでアルバフィカＶＳミーノス、蟹師弟ＶＳタナトス戦が特に好きなんだと思う。
だから、カルディアも、カタケオの他に何か駆け引きがあるといいと思っていました。隠し針、良かったです。かっこよかった。天まで届いたよすごいよ。アニメ設定な伸びる爪が（といっても後期は原作ミロもそこそこ伸びてたっぽいですが）、武器を奪われる視覚効果になっていい表現でした。あ、でも、考えてみたらアルバもマニゴルドもカルディアも捨て身攻撃系なんですな……。
スカーレットニードル止めのアンタレスは蠍の心臓であって相手の心臓じゃないということを、かつて星矢を読んでたころは分かっていたのに、ここのところすっかり失念していた自分に沈没です。最初から心臓撃てばいいじゃんと真剣に思ってた（苦笑）。本当に、あれは１５発まで打ち込んで初めて成立する技だったのだなあ。（途中で倒れる敵ばかりにしても）
見習えミロと思ったけれど、読んだらミロも氷河には左手でアンタレス撃ちこんでました。まあ、単純に画面配置の問題だけで、アンタレス以外も右だったり左だったりしてましたけどね……。

お約束な回想もちゃんとあって良かったです。
デジェルとのだといいなと思ってたので満足だとも！（笑）　デジェルもカルディアもいちいちいい表情してたしよ。
ポセイドンとの交渉にカルディアを連れてくことについて、「落ち着けデジェル、もっと適役が……！」と叫ばずにいられなかったものですが、カルディアの体のことをデジェルは知っていたと思うとなんとなく納得いくような。ひょっとしたら神と一戦交えることを想定していたようだから、それこそここぞという場面として選んでくれたみたいになるじゃないですか。（だいぶ夢見がちになってきた）
デジェルからカルディアに対しても、こっちが想像してたより友好的なベクトルが向いていたのかも。絶対零度とか言ってて悪かったよデジェル。蠍がすごい仲間思いだったり、水瓶がクールなようで私情挟みまくりだったり、その辺りが二人とミロ＆カミュとの共通点かな……と思いました。