かきもの
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自分

友達と遊んで急に一人になったとき、懐かしい歌がやけに耳に残った。
あのときの僕はまだ先のことを考える事は無かった。
二十歳を超えてから自分に何があるのか、自分の天職はなんなのかが、知りたくなって,
自分に問い掛けるけど、漫画みたいに自分の才能は見つからなかった。
才能なんて、一体なんだろう。
子供のときから、何か出来たわけでもなく、ただ、ひたすら友達と遊んでいた僕に
一体何があるというんだろう。
自分だけは特別でなんでも出来ると思ってた。
でも、なにかある事に何かのせいにしてただ逃げてここまで来てしまった。
それも個性だとか言えばかっこいいかもしれないけど、でも、ただ何もやってこなかっただけで、
なんにも無いただの男なんだ。
自分の得意なものも一つも浮かばなくて、やりたいことはでかいくせに、何かのせいにして、
何もやってこなかった。
年をとるにつれて、だんだん何かに追われるように自分って物の深さが見えてきて、今はただ、
自分ってモノが分からなくなって、ただ、不安だけが大きくなって深く深く闇に入っていく。

誰か、僕に教えてください。僕ってどんなですか?
誰か、僕を見ていてください。僕はここにいます。
誰か、僕の声を聞いてください。僕はずーっと、叫んでいます。
誰か、誰か僕の居場所を探してください。。。。

ただ、僕は漫画の主人公みたいになりたいだけなんだ。
いきてる実感が欲しいだけなんだ。。。
2001年12月08日(土)

かきもの / ミヤ

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