みょうの日記
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最近は小説を読む暇もなく、趣味も変わってしまったので読むことはなくなっていたけれど、西村寿行氏が亡くなられたそうで、なんとも寂しい気持ちになった。 西村氏の小説といえば、犬がよく出てくる印象があるが、だからといってほのぼの路線などではまったくなく、内容はハードだった。
私が小説なる物を読んだ初めての作家が西村氏で、今から思えば子供の頃に読むのは少々早かったんではないかと苦笑いが浮かぶ。 正確に覚えているわけではないが、たしか小学生のうちから読んでいたんじゃないかな。内容も漢字もさすがに小学生には小難しかった。それでも子供心にそれなりにおもしろかったようで、当時出ていた分は大体読んでいたと思う。 そしてそこから始まって、学生でなくなるまでにたくさんいろいろな本を読み漁っていた。
それなのに・・・。今ではちょっと難しそうな小説でさえページを開くと目が滑る。あれだけ本を読むのが好きだったのに5ページも読むと眠くなる。 文章がたくさんあると気が遠くなる。 きっと脳が難しい事を拒否しているんだろうなぁ・・・。
しかし、振り返ってみると「小説を読む」という目を開いてくれたのは、やはり西村寿行氏だろう。 今日は西村氏を偲んで久しぶりに彼の作品を読んでみようかな。 西村氏のご冥福を心より祈りたい。
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