てらさき雄介の日記
DiaryINDEXpastwill


2021年04月08日(木) 必殺4

いつものアパホテルに宿泊。ここは映画チャンネルがタダ。本数は多くないが、定期的に内容が入れ替わる。何と今日は必殺仕事人があった。しかもマニアの間では伝説の「必殺4」。深作欣二が監督している。

小さい頃、『必殺シリーズ』が大好きだった。山崎努の仕置人時代から。しかし人殺しが主人公だし、殺陣も残酷、また艶っぽいシーンもあったりして、親に隠れてこそっと見ていたものだ。

さて「必殺4」。とても久しぶりに見たが、素晴らしくて感動した。懐かしい。以前の日本はこういう映画がつくれたんだな。放送禁止ではないのだろうが、今なら自主規制してしまうだろうシーンとセリフが満載。

・頼み人の女性が身体を売って依頼金を稼ぐこと。売春宿の店主からバシバシ叩かれ、約束の金額を稼いだ後に、包丁で自殺すること。その死体を見て、店主が「迷惑だ。塩まいときな」と言う

・悪役の新しい町奉行が陰間出身であること。陰間という言葉をそのまま使い、その職場に聞き込みに行く

・千葉真一演じる仕事人が、仕事(人殺し)を子どもに手伝わせている

・徳川将軍が秘密の奥部屋をつくり、性的な遊戯を楽しんでいる

・死んだ人を土葬するとき、直接顔を体に土をかけている

・老中が毒殺されるとき、周りにいる人たちが、死ね死ねと言い続ける

・中村主水が飲み屋で、「今日は俺の驕りだ。そこら辺の貧乏人共を集めて飲ませろ」と言う

これをR指定なしで配給していたのだから、隔世の感がある。まあ当時は「大人の映画」を、子どもが見ること自体なかったけれど。

さて悪例に挙げて恐縮だが、先日「シグナル・長期未解決事件捜査班」を見た。それなりの俳優が出ていたし、途中飽きることはなかった。しかし何も残らない。もう数日で印象が薄れているし、数か月すれば見たことも忘れるだろう。

何が違うのか。それは血と欲、また死がストレートであることだ。本来人は綺麗に死ねない。長く生きていれば、頭と体と心に汚いものが混じる。それが本質だ。

それをそうだと認めては、社会は成り立たない。だからオブラートで包むのも了。しかしだからこそ映画の世界はまた別であって欲しい。

●今日一日

【午前】
所用

【午後】
税制指導課よりレクチャー(米軍特例)/神奈川県庁
基地対策課よりレクチャー(同)/同
事務作業/同


中村主水の眼光は凄い


てらさき雄介 |MAILHomePage