てらさき雄介の日記
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2009年01月02日(金) 一人更迭で済むか

更迭から少し時間が経った。だからこそ意見を書こう。田母神氏のことである。彼の論文には多くの点で事実誤認があるが、それをここでイチイチ指摘はすまい。その一字一句より大きな問題がある。

それはプロとしての立場をおろそかにし、むしろ地位を悪用して持説を述べたことだ。政府見解とこれだけ違う発言をすれば、当然に問題になるし、それは決して日本の‘特殊性’などではない。

今の政治に対して、色々思うところがありながらも、真面目に仕事をしている多くの自衛官に対しても、彼は幹部としてやってはいけないことをした。どうしても言いたいなら、辞職してから発言すればいいのだ。

現在、まさに危機的な社会の状況である。処方箋と言えるかはわからないが、今すべきことは、それぞれが最大限の職責を果たすこと。彼は自衛官としての職責を歪めてしまった。ゆえにプロとして失格である。

そして今の政府を構成する人々のなかに、彼をしてそう言わしめた人々がいる。ならば自分で発言すればいいのだ。そういう綱領を持つ政党をつくり、堂々と主権者に訴えればいいのだ。

しかし情けない事件だった。政治家のひとりとして責任を感じている。果たして彼一人の更迭で済ませてよかったのか。根はより深いはず。

【今日一日】
14:30 支援者宅新年会/東京都稲城市


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