てらさき雄介の日記
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2008年09月05日(金) ドクター・ヘリの整備

厚生常任委員会の県外調査3日目。札幌市内の病院を訪ねた。ここはドクター・ヘリ(医療用ヘリ)の拠点になっている。

札幌市のみならず周辺圏域をカバーしており、その対象は神奈川のヘリと比べて格段に広い。北は富良野くらい、東は襟裳岬の少し手前までだ。

この病院から現地へ行き、患者を乗せた後、通常はその近くの病院に搬送する。しかし北海道の広大さと病院不足もあり、結果札幌市内に帰ってくるケースが多いそう。

ゆえに帰りの飛行も計算に入れて、シュミレーションと体制整備をしておく必要があるとのこと。また連絡を受けてから出動まで、3分41秒以内までという時間も訓練があったればこそ。

実際にヘリも見せてもらった。意外と小さい。医師・看護師・パイロット・研修医が1名ずつ乗る。帰りは患者の家族も乗せてくることが多く、その際は研修医が現地で置き去りになる・・・。まあ仕方ない。

神奈川のような市街地が多い都市では、ヘリが着陸する場所が少なく、それによって時間短縮が図りにくい現状もある。大きなビルをつくる際は、そこにヘリポートをつくっておくなど、事前に対策を採る必要がある。

また大震災などを考えれば、国道などの大きな道路に幾つか地点を置き、そこを臨時のヘリポートとして活用することも。救急車が来れば車が停まるように、やってやれないことはない。

ヘリは購入よりも維持に多大な費用がかかる。警察のヘリもそうだが、機数は制限せざるを得ない。しかし命に関わる話だから、限界に挑戦し続けることが大切。

【今日一日】
終日 厚生常任委員会県外調査/北海道札幌市
(15:30発の飛行機で帰相)
ドクター・ヘリ


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