てらさき雄介の日記
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2008年08月08日(金) サハリン・函館空港

帰国する日がきた。行きとは違う交通手段で帰りたいと思い、飛行機を使うことにした。

ユジノサハリンスクからは、新千歳と函館に直行便が飛んでいる。日程の都合で函館行きにした。

サハリンへ出発する前、航空券を手配した会社から連絡があった。最近便の大幅な遅れが頻発している、また急遽欠航になった日もあったとのこと。

函館から羽田まで帰ることや、欠航になった際のフェリー便を考えると、正直困ったものだと思っていたが、自分ではどうすることも出来ない。割り切っていた。

さて朝ホテルの従業員に別れを告げ、通訳と一緒に車で空港に向かう。約20分。野良牛も歩いているのどかな風景のなか、ユジノサハリンスク空港が現れた。

最初にセキュリティチェック、すぐ横でチェックイン、階段で上に登るとイミグレーションだ。入国と違って、出国はすぐに終了。目の前が待合い室だ。とても小さな空港である。

予定は12:30発だったが、結果40分遅れで出発した。意外だったのは、機体がボーイングだったこと。旧東側の国では、代金の関係からいまだにアメリカ製は少ないと聞いているが、本家のロシアでも変化が起きているのか。

同社737型機で、定員は約120名。乗客は30名と少し。7割がロシア人で、残りが日本人といった感じだ。出されたお茶を飲んでいると、あっという間に着陸態勢に入った。ユジノサハリンスクを離陸してから、函館空港に着陸するまで正味1時間だった。

行って良かった。本当にそう思う。日々仕事のなかで世界地図を眺めるとき、過去訪問した国は、それだけで浮き上がって見える。ニュースなどで取り上げられるときも、それが不幸な事件であれば悲しくもなる。

ほんの数日という経験でも、多くの親近感を感じることが出来る。これこそ民間レベルの交流が重要な理由だし、あわせて世界平和へ繋がる第一歩であると信じる。

サハリン(樺太)は、日本地図にも記載されていることがある。ゆえに一層身近に感じられるだろう。中国や朝鮮半島との友好は無論だし、課題は残りながらも年々交流の度合いも深まっている。

今後は自分のなかで、その地域にロシア極東も加えたい。そしてそのなかでサハリンを大切にしたい。また地方議員としても、出来る取り組みを行ったいきたい。

最後に、この視察にご協力いただいた多くの方に感謝申し上げたい。

*P.S.函館空港で国内便の乗り継ぎが悪かった。レストランで昼飯を食べていると、隣に坐った人がユジノサハリンスクから同じ飛行機だった人。私も気付いたのだが、先方から声をかけてくれた。推定50代の男性だ。

この人はユジノサハリンスク市内で駐車場を経営されていて、年のほとんどをサハリンで過ごしている。今日は九州に帰省する途中とのこと。滞在中、日本人の情報には耳をダンボにしていたが、この駐車場のことは話題に上らなかった。

氏曰く「うちの駐車場は雪をきちんとどかしているので人気がある。しかし月極の代金はサハリンで1番高い。次回サハリンへ来る機会があれば、タクシーに乗って、日本人の駐車場と言えば大概分かる。もっと市内を案内しよう。」

【今日一日】
ロシア・サハリン州視察
20:00 書類整理/事務所


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