てらさき雄介の日記
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神奈川県の初代県知事は陸奥宗光だ。海援隊出身で政府高官になった数少ない人物。
幕末段階では目立ったエピソードはなく、坂本龍馬の仲間というくらいの印象だ。
廃藩置県により県が設置されたが、「自治」という感覚は当時まだない。県知事は政府の任命だ。
それでも初期の段階は、政治家が任命されていた。しかし官僚制度が定着するにつれ、段々と官僚出身が多くなる。
戦後選挙で知事を選ぶようになっても、多くの都道府県で官僚出身者が知事になる傾向が多かった。戦前の名残もあるのだろう。
官僚出身者の方が“相乗り”しやすいという側面もあった。政党政治家では必然的に敵も出来る。
中央から天下ってくるのは問題だが、官僚出身が悪いという訳ではない。元々その地域に愛着を持っている官僚もいる。
しかしその官僚中心の地方自治が、現在ゆがみやひずみを生んでいるのも事実。現在の時代的要請として、政治家同士が相い競い合う県知事選挙にすべきだ。
今回神奈川県知事選挙は、いい構図で争われる。東京都知事選挙もそうだ。機会を活かして議論を深めるのは、私たち議会候補の責任もある。頑張りたい。
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