てらさき雄介の日記
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2006年11月20日(月) 2世議員批判の真意

今や総理大事も、野党党首も、外国元首も、多くの政治家が2世3世だ。知人や友人にもいる。身近に人がいればその批判はしにくいが、冷静に考えれば、民主主義において政治家の世襲は大きな問題だ。

私も10年間の相模原での政治活動で、多くの質問を主権者皆様から受けた。その中でも、「お父さんも議員だったの?」は、非常に残念な質問だった。何故なら、主権者自体が、若い政治家は2世という先入観を持ってしまっているからだ。

世襲で当選したその個人を批判する気はない。むしろそれを生み出した、政治風土こそ問題であろう。

過去多くの政治志望の若者を見てきたが、世襲の壁は正直大きく、それによって政治の道を断念した人も多い。それだけと言われればそうかもしれないが、現在政治活動をしている人間としては、深刻に受け止めざるを得ない。

今年の大河ドラマは、土佐藩主になった山内一豊が主人公だ。彼のつくった山内土佐藩は、幕末まで代々藩主を受け継ぎ、大藩として君臨した。それは徳川幕府のような安定期には良かったのかもしれない。

しかし幕末はどうだっかか。時代の変化に対応しようとしたのは、山内土佐藩でも、山内侍でもなく、むしろその下で虐げられていた下級藩士だった。

私が幕末で好きな中岡慎太郎も、あるいは薩長同盟を発案した坂本竜馬も、その一人だ。

現在は変革期だ。不思議と誰も言わないので、あえて言うしかない。2世、3世、世襲政治家を生み出す構造は問題だ。変えなくてはならない。


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