てらさき雄介の日記
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2006年06月15日(木) |
世界が100人の村だったら |
「世界がもし100人の村だったら」の作者、池田香代子さんの講演会を、相模原青年会議所の主催で行なった。
多くの国々で子どもたちが、戦争や貧困に巻き込まれている現状がある。同じ地球に生きる者として、互いにイメージし合うことは大切だ。
日本人が他の国に比べて、必ずしも幸せかと言えば、そんなことはない。いや、そもそも比較が成り立たないのだろう。それぞれ皆んな、一生懸命生きている。
政治とは、まさに公共の福祉のため存在する。一人で出来ることは、個人で自由にやった方がいい。しかし大勢でなくては出来ないことは、政治が担うしかない。
池田さんは、他反戦運動にも熱心だ。よく戦争という行為を、人間の闘争本能と結びつける見解があるが、それを否定し、戦争が生み出される過程を明らかにしている。私も同感だ。
一方で、「憲法9条を世界に」的な平和論では、現実に平和を生み出すことは出来ない。何故ならかつて日本がそうだったように、戦争の悲惨さは、それを遂行している人々が一番知っているのだ。
戦争は、偶然や、抽象的な要因では起こらない。だからこそ、その原因を追求していけば、戦争を根絶することは可能なのだ。
もちろん池田さんが、作家として、平和運動に取り組まれることは貴重だ。しかし政治家には、違うアプローチの仕方もある。双方が相まって、初めて良い結果が出るだろう。
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