てらさき雄介の日記
DiaryINDEX|past|will
2006年05月03日(水) |
シンポ参加、唯一改憲派 |
「上溝9条を守る会」のシンポジウムに、パネリストとして参加した。この会は、作家や文化人などが呼びかけたもので、全国的に運動を行なっている。反対運動っぽいのは間違いないが、党派色はあまりない。
市議会の民主クラブ宛に案内が来た。市議会の会派で対応すべき課題ではないことや、支部で政策調査委員長をつとめていることもあり、私が参加することになった。上溝の会だったことに、仲間が配慮したこともある。感謝している。
【出席者】
・司会者(会のメンバー) ・教職員(上溝高校の教諭) ・労働者(郵政産業労働組合の方) ・宗教者(近所のキリスト教会の牧師) ・婦人(平和運動をされているらしい) ・被爆者(近所の方) ・各党・会派代表者 民主党・・・私寺崎雄介 社民党・・・金子富貴男市議 日本共産党・菅野通子市議 神奈川ネットワーク運動・・岩本香苗市議 それぞれに意見発表が行なわれた。ひとり7分という時間限定付きだ。現職議員の面々のなか、唯一浪人生だが、発言は司会者の指名により第一番だった。二大政党だからだろう。責任を感じた。
一般参加者は50数名だが、光が丘地区の同会からもメンバーが来ており、組織の地域への定着度にはびっくりした。改正作業にあわせて、憲法について考える方々が増えてくるのだろう。良いことだ。
残念だったのは、自民党・公明党が欠席したことだ。
自民党はいつものことだ。支援団体か関連団体にしか、人を出さない。衆議院選挙の公開討論会にも、地域のお祭りに出る為に欠席する位だ。今日の会は、自民党の憲法草案を意識して行なわれている。だからこそ、出席してしっかり考えを述べるべきだ。
公明党は、「9条の会」が共産党支持者が少なくないことに、躊躇したと思う。気持ちはわからないでもないが、既に与党なのだから大人気ない。考えを聞きたかった。
以下が、今日発言したことだ。尚記憶に依るので、一字一句はこの通りではない。
「今日はお招き頂きありがとうございます。民主党の支部で政策調査委員長をつとめている寺崎です。市議会民主クラブにご案内いただきましたが、市議会の会派は、あくまで市政に対応する会派ですし、現に民主党でない議員もいるので、協議した結果、民主党として私がまいりました。
民主党は昨年10月に憲法提言をまとめました。抽象的な文言になっているのは、これから皆さんと一緒に議論していきたいという思いです。正直党内にも多くの意見がありますが、まとまってないことを恥だとは思っていません。これから議論していくことが大切です。
9条にについては、憲法の空洞化を阻止するため改正する方向です。自分の体験でも、中学校のときに初めて学校で憲法9条について習いました。戦車の写真があり、自衛隊のことが書いてある。それについて、国内では憲法違反の疑いもあり議論がわかれていると、当時の先生は言いました。自衛隊はシャレでつくっているのではなく、数十万の兵力と世界最新鋭の兵器を持っています。この存在自体が憲法に違反するかどうかの状態を放置している、当時の大人に不信感を持ちました。
その後も湾岸戦争、PKO協力法、そして今回のイラク派遣など、なし崩し的に9条を拡大解釈されています。ここで改めてひとりひとりが、憲法が何を定め、何を禁じているのか、再認識と決意をしなくてはなりません。これこそが改正作業だと思います。
自民党の改憲とどこが違うかをわかりやすく言えば、昭和20年に終わったあの戦争について、非常に否定的な考えを持っていることです。総理の靖国参拝や、教育基本法の改正に反対しているのも、この点にあります。皆んなで納得できる憲法にするための改正作業と考えます。以上です。」
会の終盤に、参加者に対して意見を聞くなかで、私に対して「戦争が出来る国にする為に改正作業が進んでいるが、民主党内にはそれに賛成する勢力もいると聞く。頑張って欲しい。」との発言があった。
これには、以下のとおり応えた。
「改正についての考えは先ほど述べたとおりですが、もう少し議論を皆さんとしていきたい。私個人は軍事力の行使には非常に否定的な考えですが、政権政党を目指す党として、現状の空洞化も確かに無視はできません。
決して戦争をする国にはしない。むしろイラクに自衛隊を派遣しないためにも、新たな憲法が必要と思います。ご理解頂きたいと思います。」
唯一改憲派で、少し浮いたかもしれないが、こういう会にもどんどん呼んで欲しい。私自身勉強になる。(今朝改めて憲法を読んでみた。)
|