てらさき雄介の日記
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2005年11月11日(金) 読売論評の「驚く」に驚く

読売新聞一面下の論評を見ました。

そこには日本人が忘れてしまったものがいくつか書いてあり、その中に"恩"とあります。

その"恩""に関連して、今年起きた少年による両親殺害事件の裁判について感想が書いてあります。

被告少年が陳述のなかで、「恩を仇で返してしまった」と述べたそうです。

この論評を書いた記者は、「16歳の少年がこんな文言を知っていたのかと驚いた」とあります。

論評を聞いたこちらが驚きます。大読売新聞の一面に記事を書く記者も、編集委員もこんなものかと思いました。

子どもが大人より知識がないという偏見は、子どもにとって情報源が限られていた時代にうまれたものです。

現在はネットを含め多くの手法で、子どもは情報を入手できます。

情報に対する関心や、記憶力も鑑みると、大人より子どもの方が情報量は多いかもしれません。

だからこそ色々な社会問題が発生しているのです。

子どもをバカにしてはいけません。

と書いた以上は、私も偏見を持たないよう、周辺の若者に「恩を仇で返すを知っているか?」と聞いてみます。


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