てらさき雄介の日記
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2005年10月24日(月) |
在日韓国・朝鮮人と日本人 |
宮崎学の「不逞者」という本を再読しています。とても爽快な主人公たちの物語です。
後半の主人公は金天海です。在日韓国・朝鮮人と日本人との歴史を体現した人物と思っています。
不幸な時期もありましたが、とにかく双方は身近です。そもそも日本列島と朝鮮半島の地理を見ただけで、疎遠になれるはずがないのです。
身近でも“知らない”ということは残念なことです。せっかく同じ場所に住んでいるのにです。
多くの在日韓国・朝鮮人が日本名で暮らしていることも、互いを知るきっかけが少ない原因のひとつです。
そうさせているのは日本人の側です。日本人は世界中で日本名で暮らしていることを忘れてはなりません。
県内でも川崎市は「ふれあい館」という、在日韓国・朝鮮人との交流を促進するための施設をつくっています。
交流だけでなくハングルや民族学など、在日韓国・朝鮮人にとってのみでなく、日本人にとっても貴重な文化を継承する目的もあるそうです。
日本人として反省すべき歴史に、アイヌがあります。文字を持たないアイヌは、いまや言語そのものが絶滅寸前の状態です。
天皇制度や議会制度などの政治形態がどうであれ、長い歴史のなかでこの日本列島で営まれてきたことは、私たちにとって貴重な財産であるはずです。
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