てらさき雄介の日記
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2005年05月26日(木) |
靖国神社参拝についての意見 |
「皆んなで靖国神社を参拝する国会議員の会」というのがあります。いわゆる超党派の議員連盟です。
何故“皆んな”で参拝するのか、それはデモなどと同じく、多くですることによって政治的メッセージを発信しているのです。つまりは政治的に靖国神社を使っているといえます。
総理が本当に死者の霊を慰めるために“参拝”しているのなら、参拝の日付にこだわることはありませんし、家から靖国に向かって手をあわせることもできるはずです。
さて人の文句を言う前に、私の意見を言わなくてはいけません。
私はふたつの理由で靖国神社の“参拝”はいたしません。
ひとつには、靖国神社を“参拝”することを政治的に利用している政治が現実に存在することです。そしてこういった政治の中身は、先の大戦を肯定する(あるいは否定することを緩和する)動きと偶然ではなく、密接に関連しています。
私は政治家として、先の大戦は誤りだと考えますし、そこに至らしめた当時の政治指導者も誤った政治を行ったと考えます。
遺族が“参拝”する自然な心境は理解できても、政治家が自分の立場を明らかにしたり、その意志を内外に伝えるために“参拝”することは容認できません。
ふたつには、戦死者の霊が靖国神社にあるとはどうしても思えないことです。戦地で亡くなった方が帰っていくのは、故郷であり親の元であり子の元であるはずです。
このことについてはもはや宗教的レベルの話なので、議論しても致し方ないかもしれません。しかし靖国神社とは、そもそも霊を祀る宗教施設であることを忘れてはいけません。
過去に国のために亡くなった方に感謝し、その霊を慰めることは当然です。しかしその具体化が、靖国神社を参拝することと言われている現状に危惧を覚えます。
現に私は愛国者ですが、このテーマに触れると非国民みたいな言われ方をされることもあります。
昨日厚生政務次官がこの問題について発言をし、問題になっているようです。しかし発言すること自体は大変結構です。
むしろこの期に至って、黙っている(黙っていられる?)政治家の心境が理解できません。各政党はかん口令などひかずに、皆んながどう考えているのか発表してほしいものです。
少なくとも私は、靖国神社を参拝するかどうかを、他から問われて答えられない方を政治家とは呼びません。
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