てらさき雄介の日記
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2005年02月07日(月) NHKと朝日新聞の問題

NHKと朝日新聞の論争が加熱しています。だいたいからして、メディアは大きな権力を持っている割に、内部の情報公開が遅れています。

更に言うと、権威的な傾向も温存されたままです。そういう意味では日本を代表するメディアが、例え司法の場であっても互いに争うことは、私たち利用者にとって歓迎すべきことかもしれません。

元々は、国会議員がNHKに圧力を加えたことに始まりました。「圧力ではない」と言い張る議員もいましたが、逆に「圧力です」と言って発言する人はいないのであって、それぞれの立場で言葉の重みを考えるべきです。

しかし今回の第一の問題は、圧力を加えた政治の側にあるのではありません。圧力を受けて、自らの役割を曲げてしまったメディアの側こそ猛省すべきです。

ある意味国家を運営する政治の側は、常にマスメディアに対して規制を加える傾向があり、これは個人の問題を超えて権力の本質的体質とも言えます。

権力を監視すべき役割を負っているメディアが、その権力と癒着している構造を改めなければなりません。

最近NHKのみが槍玉にあがっていますが、他の大きな新聞やテレビも基本的には変わりません。

政治と同じか、あるいはそれ以上に影響力を持っている第四権力を、私たち利用者皆んなで監視していくことも大切です。


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