てらさき雄介の日記
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2004年08月26日(木) 国連待機部隊構想について

小沢一郎民主党前代表代行が、党内左派の横路氏らと「国連待機部隊構想」について合意したのは大分以前のことです。今回の岡田代表の再選についても、小沢氏が政策的注文をつけている事項です。

以下この構想についての意見です。

実は私も以前から、日本が国際社会のなかで軍事的にも貢献していくには、この手法しかないと考えていました。

「国権の発動たる武力行使」ではなく、国際連合の指揮のもと各国が一定の軍事力を拠出することは、国連憲章にも書かれていることです。

日本の自衛隊はあくまで専守防衛に徹すべきです。専守防衛とは、日本の領土・領空・領海から一歩も外に出ないということです。これは誇るべき原則であります。

現在の国連安保理による多国籍軍が、果たして日本が軍事力を出す国連軍かは議論が別れます。何しろ正規の国連軍は、いまだ存在しないからです。

だからこそ日本は安易にアメリカをはじめとする安保理事国に追随するのではなく、集団的自衛権によって保たれているパワーバランスを、国連による集団安全保障体制に切り替える努力をすべきです。

小沢氏の構想は、国連安保理の決議に基づけば多国籍軍であろうと、派遣できるという点で私と意見は異なりますが、安易に自衛隊を海外で使用することに否定的な点は一緒です。

民主党内の一部では、この国連待機部隊構想は費用がかかることなどから現実味が薄いとする意見もあります。

しかし憲法を語り安全保障を語るには、何よりも原則論を大切にすべきです。


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