てらさき雄介の日記
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2004年06月17日(木) 韓国映画「シルミド」は凄い

時勢はまさに、政権を左右する参議院選挙。そして相模原市の将来を左右する市長選挙の話題で真っ盛り(といっても62万市民のほんの一部)ですが、韓国映画「シルミド」を見に行きました。のん気な訳ではなく、仕事のために必要な空想の時間と認識しています。

更に言い訳をすると、公開したらすぐに見ようと楽しみにしていたのです。愛用している南大沢TOHOシネマずでは、何とやっていない!致し方なく新宿コマ劇まで行くことになりました。

あっという間の2時間半、とにかく凄かったです。「シュリ」以来韓国映画に興味を持ち何本か見に行きましたが、今回のは極めつけです。

内容を話すのはどうかと思いますが、1960年代後半の韓国における、金日成暗殺部隊の結成と悲しい末路を描いたものです。皆さん是非“映画館で”見てください。

最近の日本映画は、表現を抽象的にすることを好みます。黒澤明に象徴されるリアルさが失われ、どれも童話のようです。しかし血を血として表現し、暴力を暴力として表現することは、映画の中でしかできないことです。そしてこれを自主規制することと、世の治安問題とは関係もないと考えます。どうしても問題ならば、R指定や成人指定をつければいいことです。

前の大統領を弾劾し死刑判決を出してしまうことなどは、日本の文化とは違いますし、率直に言って理解できない点もあります。しかし「シルミド」で描かれたような自国の歴史の暗部を勇気を持って総括することは、とても大切なことです。

以前は明らかに日本の民主主義の方が進んでいましたが、今は韓国と比べてどうでしょうか。そして今後は?日本も努力しなければなりません。

先ほど相模原に帰ってきました。明日もまた・・・。


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