てらさき雄介の日記
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2004年03月23日(火) ヤシン氏暗殺は「テロ」です

パレスチナのハマス創始者であるヤシン氏が、イスラエルにより暗殺されました。イスラエルとパレスチナの長年にわたる確執の深さや、そこに暮らす方々の思いは推察するしかありませんが、これは明らかにテロです。パレスチナ和平のロードマップは、もはや2国間のみの問題ではありません。その妨害は国際社会に対する挑戦だと思います。

手塚治虫の「アドルフに告ぐ」最後の章は、ヨーロッパで迫害され続けたユダヤ人がイスラエルにおいては弾圧者となってしまうという矛盾をテーマとしています。人類とは歴史をいかしきれないのでしょうか。そんなことはないと信じたいです。

さて、日本はアメリカの同盟国のなかで例外的にアラブ諸国との友好関係が深いと言われています。これはイスラエル建国に直接関わっていないことも、理由の一つだと思います。今回のテロでも、あくまでイスラエル擁護を続けるアメリカに意見を言うべきです。

今回の暗殺を「自衛」というアメリカ報道官の会見を聞きながら、まさに今世界を震撼させている「テロ」の定義自体が、一部の国による狭い価値観で決められているのだと、改めて実感いたしました。


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