Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記31〜チベット自治区・ラサ編(6)〜「寺の祭りでチベタン大騒ぎ」
2004年10月07日(木)
旅記31〜チベット自治区・ラサ編(6)〜「寺の祭りでチベタン大騒ぎ」

8/15。祭りの日。雪頓節っていうのかな。
ラサに来たとき、たまたま週末に祭りがあるって聞いてびっくりした。
何も計画立てずに勢いで来ちゃったのに、祭りに遭遇するとはラッキー。
この祭り目当てで来てる旅人も多く、今はどこも宿がいっぱいなの。
タンカっていう仏教画が一年に一回大公開されることもあり、
地元のチベタン達もこぞってお寺に向かうんだよね。
今日は午前中にデプン寺、午後はラサ寺のタンカが公開されるみたい。
祭りの日にちがはっきりしなくて、いろんな情報が飛び交ってたけど。
朝5時くらいに出発のはずが、数分遅れたら置いてかれたらしく(泣)
みんなが遅れてるのかなーってしばらく待ってた。ああ、まぬけ。
結局二度寝して一人で出発。バスに乗ろうとしたらものすごい混みよう。
チベタンがみんなデプン寺に向かってるから、バスも人がいっぱいなの。

やっとのことでデプン寺に到着。実は山の上まで登らないといけない。
前に旅人から聞いた話、バス降りてから寺までの山道がすごいイイんだって。
ナウシカみたいな草原が続いてるから、オススメだよ〜って言ってた。
この辺はいろんな場所でお香の草焚いてるから、白い煙がもくもくしてる。
どんどん山道を登っていく。実はタンカに間に合うか微妙な時間で急ぎ足だった。
タンカ公開してる時間は短いらしく、すぐにまた閉じちゃったって聞いたから。
チベット民族の人たち、特におじいさんおばあさんが多くて。
マニ車を回しながら山道を一生懸命登ってるんだよね。頑張ってるなぁ。
本当にたくさんの人がデプン寺目指して必死に歩いてた。
もう圧倒されちゃって、その雰囲気だけですごいなって感じ。

やっとお寺に到着。で、人込みに紛れて入ろうとしたら警備員に止められる。
えーなんでさー。どこのお寺でもそうなんだけど、地元民は普通に入れるのに
チベタン以外はチケット買わないといけないんだよね。
祭りの日もいつも通りチケット買わないといけないなんてキツい。
入場料は55元もして、私には高すぎて払えない価格だよ・・・。
聞いた話によると、朝5時くらいに来た人は暗闇に紛れて入れたらしい。
4、5回挑戦してやっと入れたって人もいたけど、そんな人は数少なくて。
警備員に止められるから、ちゃんとチケット買った人が多かったみたい。
一回ここに来たことある人は、もう一回チケット買わないといけなかった。
私も何回も止められ、出口から入ろうとしても止められ、失敗ばかり。
これは雰囲気だけ味わって帰るか、とか思いながら半分諦めてた。
知ってる人も何人か見かけて、チケット借りたかったけど悪いかなと思って。
ナムツォ行ったとき一緒だった兄さんが、ここまで来たらタンカ見ないとー
って言って、でも時間が過ぎてるから見れるかどうか確実じゃなくて。
タンカが見れたら20元、見れなかったらタダでチケット貸してくれるって。
迷った挙句その条件をのんで、チケット借りて中に入ったのでした。
チケットって言ってもCD-Rだし、人も多いしチラッと見せるだけでよかった。

人込みがすごくて、ほとんどチベタンなんだけど押し合い圧し合い。
中に入ったはいいけど、どこに行ったらいいかもよく分かんなくてうろうろ。
やっとのことで発見。裏の岩山に飾ってあった。タンカだーーー!!!!
すっごい大きくて華やかで、チベタンに囲まれて。お香の煙で霞んで見える。
近づくんだけど、岩山だからすぐに疲れちゃってはぁはぁしてるの。
そんな状態なのにお香焚きすぎてるから空気が悪くてげほげほむせる(笑)
これ絶対体に悪いくらいの煙具合だよなーとか思いながら。
おばあちゃんとか、足元砂で滑りやすいし急だし大変そうだった。
お坊さんの唱えるお経が延々と聞こえてくる。熱気に包まれてる。
人込みの中、やっとタンカに近づいた。近くで見るともっと大きい。
チベタン達が必死になって、カタっていう白い布をタンカに向かって投げてる。
大量のカタは、タンカの下部でお坊さんによってどんどん回収されてた。

タンカの傍でヨーグルトを配ってたので頂いてみる。
容器も残ってないらしく、手のひらの上にちょこっと乗せてもらった。
みんなが競って手を差し出してるから、私も一緒になって手を差し出す。
雪頓節っていうのはヨーグルトのお祭り?らしい。なるほど。
帰りは岩山に沿うコルラルートだったんだけど、疲れきってたのと
人があまりにも多すぎたので、近道を発見してそっちから帰る。
帰り道はこれもまた雰囲気のいい原っぱが続いてたんだけど
いろんな場所でチベタンが座って休憩したりご飯食べたりで、
まるで遠足みたいな感じ。仲良さそうでいいなーって思って見てた。
セットみたいな小さなお寺があって、帰りに通りかかったんだけど
チベタンに紛れて入ろうと思ったらまたも止められたので、入らなかった。
やっと道に出たらここも人だらけ。下からも小さく寺のタンカが見えた。
一時間も公開しないですぐ閉まっちゃうって聞いてたんだけどね。意外。

帰りのバスに乗ろうとしても人が多すぎて乗れないのだ。
ほとんどが空き席があんまりないバスや、止まってくれないバスばかり。
やっと空のバスが来たと思ったら、人に押しのけられて死にそうだった。
潰れるくらい押されたり、足を思いっきり踏まれたり。痛い痛いって!
お坊さんやおばあちゃんはバスの窓から必死になって乗り込んでるし。
(ああ、そんなにしてまでもセラ寺に行きたいのね・・・)
そうやっていつまでもバスに乗れないからイライラしてきて。
「停まってくれ〜」ってみんな叫んでるのに、停まらないバスばかりだし。
そうだ!一個前のバス停から乗ったらどうだろう。なんて思いついて歩き出す。
賢いなー自分、ナイスアイデア!なんて自分で自分に感心してた。
でもいつまでたってもバス停ないし、バス途中で停まってくれないし。
これがね、本当にキツかった。そのまま2時間くらい歩いたかもしれない。
どこまで歩いても着かないし、先が見えないのに疲れる一方だし。悪夢。
やっとのことで別の通りに出て、適当にバス乗って帰ってきた。
本当はデプン寺の前から乗ると、ほとんどセラ寺に行くんだったらしいけど。
歩きすぎて疲れきって、それどころではなくなってしまった。残念だけど。
適当に乗ったバスもちょっと遠いところに着いて、歩くのがキツかったけど。
もうダメだ・・・って思っちゃったよ。体力も気力も限界。
セラ寺は行ったことあるし、どうせまた入場料が高くて悩みそうだしまいっか。
私みたいにデプンで疲れてセラ行かなかった人もいた。
だって頑張っても頑張ってもバスに乗れないんだもんよー。本当さぁ。

夜は同じ宿の人と中華料理いっぱい。15人くらいは軽くいたかも。
人数多いから10種類以上食べれて、満足満足でした。おいしかった。
もちろん食後はスノーのケーキ、これは絶対欠かせないね。
今日は祭りの勢いがすごくって、疲れたけど大満足。
次回もラサ編。爆笑博物館。



 
 
 
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Photo by sorairo
Arranged by Ami