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■ 大掃除
予備校に通っていたときの日記が出てきた。 夢日記、日々の妄想、自分の将来、時間の概念といった かなり微妙な内容で、読んでいて恥ずかしくなった。
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死ぬために生まれたのか、違うね。
生きた結果に死があるだけだ。
もちろん例外はあるのだが。
人は限定の中でより強く、強く生きていけるのである。
なぜなら、もし死がなかったら…と考えてみればわかる からだ。
死がなければ、きっと人は永遠にマージナルな存在で しかいられないだろう。
「あおいまま」と言えば聞こえはいいが、タチが悪い。
「死なないネコ」が最後の生において生きる糧を得、 ついに死んだように、人は死にたくないと思い、死を 逃れようとすることによって初めて、その一度限りの、 限定された、終わりのある、果敢ない生を光を持って 生きられるのである。
言ってみれば、自由なんてものは限定されて初めて 使いこなせるのだ。
人はそんなことまで管理されなきゃ生きていくこと さえ困難になるんだ。
魚は水から出ない限り、自分が水の中にいることさえ 気づかないんだ。
人は■■■から出ない限り、自分が■■■の中にいる ことさえ気づかないんだ。
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ここまでは、僕の2000年2月7日(日)の日記でした。 なんか宗教やってますか?という内容ですね。 「死なないネコ」というのは、絵本の「100万回生きた ねこ」のことです。僕の好きな絵本なんです。
大掃除をしていると、実に色々なものが出てきます。 それらは非常にしばしば、僕の作業の手を止めます。
こうして僕は年を取っていくのです。
2003年12月31日(水)
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