(ハワイ大学留学してたよ)be-ryoの触発日記
be-ryo

ここは個人的日記。本家ブログはこちらです。
「ハワイ大学留学」関連はこちらへどうぞ。


 偏見の塊

「ウチナンチュ」と「ナイチャー」という言葉がある。

僕はハワイに来るまで知らなかったが、これらは
沖縄に住む人から見た地元人(ウチナンチュ)と内地
(ナイチャー)に住む人間とを区別するときに使われる
言葉だ。「内地」とは本州などを指す。

しかし逆は存在しない。我々「ナイチャー」は沖縄に
住む人のことを特別に呼称をつけて呼んだりしない。
不思議なものだ。

僕が「ナイチャー」というカテゴリーに属すると
知ったときは、なんだか変な感じがした。勝手に
そんな部類に入れられても困る、と。


「名前」という観念の発祥がすでにそうであったように、
人はよくわからないものに名前をつけてきた。

よくわからない上に名前がないものに、人は絶対的な
不安を感じる。ここから「名付け」というカテゴライズが
生まれる。

「神」などはその典型だろう。

島国として栄えていた沖縄が、近くに住む謎の人間
たちに呼び名を付したのもその一例だろう。


勝手につけられた名前には、偏見が伴う。

「こわい」「気持ち悪い」「冷淡だ」

マイナスの要素がほとんどなのも、こうした一方的な
名付けの特徴だろう。

ちなみに沖縄の人から見た「ナイチャー」のイメージ
には、「冷たい」 「せっかち」 「効率主義」などが
ある。 (その辺にいた沖縄の友人リサーチより)

どうだろう、我々(勝手にナイチャーを対象にして
ます)は皆、冷たく、せっかちで、効率主義だろうか?

答えはもちろんNOだ。十人十色が原則の世の中、
1億の人間をそんな簡単にカテゴライズすることは
できない。


こういうことは頭ではわかっていても、実際に自分が
体験してみないことには理解しづらい。


でも、僕は未だにデカイ黒人男性は怖いし、アジア系だと
落ち着いて話ができる。他にもいろいろある。


なんて偏見の塊だ。

2003年05月03日(土)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加