(ハワイ大学留学してたよ)be-ryoの触発日記
be-ryo

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 レストラン

懐かしいような不思議な匂いにつられて、彼女は
そのレストランに入っていった。古めかしい木製の
ドアを開けると、中は思っていた以上に広いことが
わかった。室内の照明は雰囲気を出すために薄暗く
してあったので、中の様子は入り口からだとよく
わからない。

後ろ手でドアを閉めた彼女は、目を慣らすために数秒
目を閉じたあとに、じっと暗い室内を見渡した。部屋は
レストランにしてはこざっぱりとしていて、余計な
ものはすべて排除されているようだった。上品な白を
使った壁紙には、1つの絵も掛けられていなかった。
木製のテーブルは1つ1つがやや普通のものよりも
大きめで、いかにも頑丈そうにできていた。

しばらく彼女はその場に立ち尽くして誰かが奥から
来る気配をうかがっていたのだが、部屋の空気は全く
動く様子もなかった。彼女は仕方なく1つのテーブルに
腰掛けた。座り心地のいい、上等な椅子だった。

少しの間、彼女は机をコツン、コツンと叩いたり店内の
簡素なインテリアを眺めていたのだが、店のものは
一向に現れる気配がない。ふぅ、と特に理由のないため
息をはいた彼女の耳に、ふと誰かの話し声が聞こえた。
気のせいかと思い、息を殺して耳に集中すると、やはり
どこかから話し声が聞こえる。なんだ、やはり店員はいる
のだ。

すみません、と店の奥に向かって声を掛けてみる。
短い沈黙。なんの反応もない。しかし、話し声のような
ものは続いている。もう一度、今度は少し大きな声で
店員を呼んでみたが、やはり誰も返事をしてくれない。


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疲れたのでここまで。続きはないです。
後味の悪いエイプリルフールの日記でした。

2003年04月01日(火)
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