2004年09月19日(日) |
★ しずむじゅうたん |
「なんか、もう、萎えた。」
と、ダー。
それで、私は この人も私をあきらめる時があるんだ・と初めて知った。 いつかそういう時がくるだろうと思っていたけど、それが今日だったなんて。 ずいぶん早い「その瞬間」に、ショックを受けた。
でも本当は ショックを受けて傷ついているのはダーなのだった。 その原因は、私。
ダーの失望まじりの哀しみが鮮明になって、 今さらのように いま。気付いて、悲しくなった。 だけど どうすればいいのか、何を言えばいいのか、うまくつかめなかった。
今日は軽井沢へ行った。車が多かった。 帰路、 「明日実家へ行って(結婚についての)話しあいをする」 と、明日の予定についてダーが述べた。
私はなぜか気が進まないのだった。 「話しあうこと」が。 だからいいお返事を上手にできなかった。
私は、・結納は、結納金を交わすだけの『食事会』でいい ・籍だけ入れる ・写真だけ撮る (挙式はあげない、披露宴もしない、新婚旅行も行かない) という[経済的に儀式を済ませる]ビジョンがあって、 なんか、それについて何度も同じ事を言ってしまった。 私たちにはお金がないし実家もお金がナイナイと言ってるし、 「(ダーの)友達とか含む宴はいらないんじゃない?」とも言った。 あとは 建て前とか習慣とかつき合いがある実家の方で 式・宴などなどが必要なら、それを追加すればいいと思っていた。
ダーは親戚を集めて紹介する、と言い、 じゃあ安くあげるためにどうすればいいか、と 私はビンボーくさい提案を幾つか述べた。 ところで、その時 私は親戚とかってめんどくさいと思ってた。 だから、ちょっと「話しあうこと」が気が進まないのかも。
今は少し、なんとなーくわかる。 ダーにとって親族に紹介するという事が重要なのだろう・と。 でも私は、気が進まないので籍だけ入れて、 「正月・集まる時に紹介してくれたらいいじゃん。」 と言ってみた。 ダーは 同意できない というご様子だった。
そんなこんな話を軽井沢から部屋までえんえん続けた。 堂々回りだった。
「結婚って もっと楽しい話のはず、」 と、玄関でダーは言った。
確かに、私はこんな事したいとかあんな事したいとか、言わない。 派手に披露宴開いて友達いっぱい呼んでお色直ししてゴンドラなんか使って、旅行はたくさん行きたい!とか、言わない。「そんなゴージャスな事、求めてる訳じゃないでしょ(だからその分ママにお金[結納金]をあげて欲しいの)」と言ったと思う。
「そんな合理的じゃなくていいんだ」 と、ダー。 そのとき、私のお話はダーが求めるのとぜんぜん違う話題だったのだと知った。
何の話をしたかったのだろう。まったく掴めなかった。 私が解らない子になったとき、ダーはがっかりした様子で
「もう、いい。」
と言った。
「なんか、もう、萎えた。」
じゃあ、ダーがまた結婚したくなる時までこの話は延期だね。と私。
「(私が)結婚したくなってくれたのかと思ったから…」 (でも、そうじゃないみたいだから。萎えた。)と聞こえた。
ダーは約束があったので麻雀へ出かけてしまった。
婚約が振り出しに戻ったんだろうか。 こういうとき どうする? どうしたらいいの。
私は結婚したくない訳じゃない。かと言って、ガツガツ熱烈に『結婚』を求めてる訳でもない。ただ、好きな人がしたいと言ってくれるなら従おうと思っただけ。ダ-が私を選ぶと言うのだからついていこうと思っただけ。
「結婚したい?」と女の子に聞くと大抵の女の子は「したい♪」と答える。 そんなとき、私はその女の子のもつ「結婚観」を共有できないでいる。
人は何故に結婚したいのだろう、わかりません。 式を挙げることが嬉しい事なの、どうして。
「すごく結婚したい人」の気持ちが理解できない。 私が人並みに結婚願望がないから、積極的になれないから、 私がこんな風だから ダーを悲しませてしまったんだなあ。
もしかするとダーが今頑張ってくれてる事が無駄になっているかもしれない、
私は、私を 幸せにしてくれようというひとに なんて事をしてしまったのだろう、
そう思って少し泣いた。 こんな私を泣いた。 ダーが可哀想だと思って泣いた。
「100%結婚したい人」にしか、結婚する権利はないのだろうか。
「結婚するしあわせ」をダーが教えてくれたらいいなあ、
そういうのは甘いかな、 いまのふたりはそういう言葉も届かないふたり。
わたしをしあわせにシテ。
結婚したい人、の頭のなかをのぞきたい。 その不可解な方程式を解いてみたい。 真剣にそう思った。
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
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