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ねことおやつ
   
 

2003年12月31日(水) ★ ごりやく

12時が過ぎて「日枝神社」というところへ、初詣に行った。
北野天満宮の系列らしく鳥居の下ににそのような事が記されていた。


ダーの専門学校時代の同級生と結婚したヨメちゃんが群馬人で、そのお宅へダー同級生が来ているという。年末は、毎年人が集まるからおいで、とのことだった。伺って解ったのだがヨメちゃんのお父さんはバスケ部の顧問をしていたようだ。教え子達が集まってきていた。最初はヨメちゃんのお父さんに挨拶をし、それから皆で気ままに団欒。そうやってこの家は年末を迎えていた。彼らの結婚式で出会った人も来ていたし、知らない人々もすぐ馴染んだ。いいひとたちだった。

この、集団約10人程で神社まで 寒い寒い、と言いながら歩いた。
神社は 人々が神前に列を作っていた。
ダーは酒を飲んで今日出会った人々に混じり浮かれ調子でヘンなノリを作っていた。
時々酔うと出るこんなダーが私はキライだった。




お参りが終って、
今年はお札を買おう。と思った。
お賽銭箱から少し離れたところの壇上で町内会みたいなオジサン達が物販していた。
「お札はおいくらですか。」
「‥えー、500円と1000円だね。」
なるほど。よく見るとそこにボール紙があり、

・お札  1000円(木札)
      500円(紙札)
      100円
・お守り  500円

とサインペンで書かれていた。っていうか、100円のお札あるじゃん。
私は、自分に見合ったお札でいいと思った。

「100円のを頂けますか。」

と言うと、ちょっと嫌な顔をしてオジサンは和紙のお札を手に取り横にいる別のオジサンに渡した。ヨコナガシ。目の前にいるふたりのオジサンの間で100円のお札はくちゃくちゃになった。(100円だってよ)という感じだった。その行為は100円のお札しか買おうとしない私の事を粗末にしていた。(なんか、ちょっと、、、いらないなあ。)と思った。そんな私の横でダーは「火事にあわないお札クダサイ!えっ、これ火事にあわない?大丈夫?まじでぇー」と、調子に拍車をかけてる。

‥ここは神前でありこの瞬間初まった新年なのです。
・かみさまのありがたいオボシメシをいただこうと物を買う人に対してその値段でひとを分けてはいけないのです。にっこり「よいお年を。」とやりとりをすべきなのです。
・例え酒に酔っていても何であっても、身なりと行いをきちんと正すべきなのです。相手がどんな人であれ神様の事に携わっている人に対しましてや年上の人に対し、調子に乗りタメ口で冗談を言うところではないのです。
‥と、思った。

「あっ、お守りください!赤と青、色違いで、ふたつ!!」とダーが言い出した。
私は(いらない。)と、思った。ノリで発したダーの言葉にオジサン達の顔色が変わった。明るくなる。さっきの険悪な感じは何だったのだろうと問いたいくらい調子よく、袋にお札とお守り2個を入れてくれた。
「1100円です。」
私はお金を払い ありがとうございました。と笑って、受け取った。

  とっても気分悪かった。

後日談になるのだけど、目が覚めて財布を開いたらお札がなかった。
このときの1100円で財産が終っていた。
とっても気分悪い。







皆で家に戻り、テレビを見たりした。
帰る頃、ダーと口論した。
総てはダーのお調子なノリの仕業が巻き起こした事が原因だった。
何を教えてあげても、響かない。わかっているくせに解りたくないフリをする。
挙げ句の果てに「そんな事言われたくないし、関係ない。」と彼は言った。
彼は自分の行いとそれを正そうとする私から逃げまくっていた。
恋人と言うのはそういうものじゃないでしょ、教えあってわかちあうものなんじゃないの?どうして関係ないの?と私は言った。また、口論は続いた。

人間の強さ弱さって、こういうとき 出ると思った。
あきれた。キライになった。ついていけないと思った。


帰途、「なんでオレが悪いんだ、あやまらないから!」みたいな事をまた言いだした。
彼は酔った駄々っ子で、今夜数回目のお話で 毎度このセリフで ふりだしに戻った。
もう、私の気持はずいぶんと冷めていて、
「いいんじゃないの?じゃあ。私には 関係ないし。」と、突き放した。
ダーは黙った。


ダーは途中眠ったりしていた。私はお酒を飲まなかったので今日の総てが夢だとは思えなかった。一緒に帰っても一緒に眠れそうにもなかったし、もう何も教えてあげれない。と思ったので、実家の前に車を付けてダーを降ろし手も振らず去った。

私は自分の部屋に帰った。
ターリンがいてハナちゃんがいて幸せなお部屋だった。
ホッとした。
出掛けなきゃよかった。最初から気が乗らなかったんだ。








次の日、目が覚めて 綺麗に晴れた空を見て、
私もちょっと視野が狭くてくだらないことで突き詰めすぎたな、
と思った。夜って瞳だけでなくて心の視界も狭くなる。

机の上に、昨日 神社で買った「ありがたい御買物」の白い紙袋が置いてあった。
私が昨日帰ってそこに置いたもの。
ああそうか、このお守りが効いたんだな、なんて思った。
「北野天満宮」学問の神様は、私に何を見せてくれたのだろう。
年の始めから えらい目に出会った。だけど、

なんか、
ちょっと 勉強になったのかもしれない なんて思った。



父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥

レイ 

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