「こないだー、九州行ったんだよ!」と、ダーの友達。 「『九州人は裏切らんけん!』って初めて会ったおばちゃんに言われてー‥」
ダーの友達は、九州の人を好きだと感想を述べた。 私は、なんとなく自分の血を好きだと思った。
九州は島だから 本島とはまた違う。 ‥そんな、九州の出身の人やこころの郷里としている人どうしで、暗黙の「九州人」というひとつのプライドに似た結束みたいなのを持ってると思う。(あっさり捨ててしまう人もいるけれども、)
それは 旧くさすぎても捨てきれない引越し荷物のように、転々とする私のこころにも根付いている。初めて会う人でも九州人だとなんとなく安心するし許せる。同じ荷物持ってるね、みたいな共有意識が簡単に生まれたりする。
「九州人」は、自分の「仲間」以外の人にも 仁義を尽くす。 もちろん、いろんな人や様々な仁義があるんだろうけど。
あなたが初めて会う人であっても、裏切らないよ と言ってのけた、 その九州のおばちゃんが ホッとした。 たぶん深い意味のないちいさな言葉なのだろうけど、そこには そうやっておばちゃんが生きてきた自信に満ちてると思った。
ちょっと思い出したことがある。
中学のクラスで数学の授業を誰も聞かなかった時があった。 数学は新任のどっしりしたオバチャン先生で怒ったりしない人だった。 生徒らは、寝たり違う本を読んだりしていた。 みんななんとなくウメボシみたいな顔のオバチャン先生を好きではなかったのかもしれない。ある時、オバチャン先生は言った。 「あなたがたが 私をきらいでも 私はあなたがたが好きですから」 自分の担任のクラスでもない生徒に対して、よくこんな事を言えるなあと私はなぜかちょっと感動した。 今思うのは 不真面目極まりない態度の生徒らに対し、まっとうな授業を根気よくやるってのは仕事とはいえ 尽くす に似てるなと思った。 オバチャン先生は、九州の典型的なオバチャンだった。
ああ、わかりにくいかな。ワカンナイよな。 とにかく、今日そのときはちょっとアツくホロリとしたんだ。 それから いろんな顔や出会ってきた、ひとのこころね のことを思った。
九州から遠く離れた地で出会う九州人ほど頼れるような気持ちになる。 九州から遠く離れた地に出会うほど九州人であるような気持ちになる。
目が覚める に、似た感じで改めて思う。
私はこの血をあいしてるし 大事にしたい。
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・この車社会の街を、私たちはふたりで1台の車で生活してる。 今日はバイトが休みで日中、車を私が利用したので ダーが仕事を終るころ、迎えに行った。
・帰途、実家へ寄った。 今日はダーのおとうさまの誕生日だったので、 斜向いの昔からある酒屋で日本酒を買っていった。
・その帰途、ダーの友達の兄宅へ寄った。 ダーの友達&兄夫婦でバーベキューやってるというので。
・帰ったらもう寝る時間で、ダーはシャワー→即寝。 私はずっと溜めてたアイロンがけ。シャツ7枚、スラックス3本。ひー。 深夜番組も終って画面は海沿いのちいさな田舎町の朝靄が流れていた。 それは平凡で、けど情緒が溢れていて 日本にしかない風景だと思った。 美しすぎた。そんな景色を見ると しずかな気持ちになった。
日本人でよかった。なんて思ってる自分が居た。
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
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