戦え!何を?!人生を!
日曜日のオンリの後、フランス菓子業界の壁サークル☆((C)ワイハさん)ここと、ピエール・エルメでケーキ食って来ました。御大層なホテルの中にあるのですが、大荷物の同人女6人がタクで乗り付けた瞬間のベルボーイさんの対応は「御到着ですか?」でした。うわあ、生きててすみません…と思った瞬間。
ほんで、5人で12000円ほどかっくらって来ました……
だってだってだって〜!俺にどれか1つのケーキなんて選ぶ事など出来はしない…!そして生ケーキは全部で12種類って食べきれない程の数じゃなかったからみんなで一致団結してさ…給仕さんがケーキの見本の乗ったお盆を持って来てくれた時、キラキラのケーキを目の前にして気押されたというかヤケクソになったというかさ…大皿に乗ったケーキが4つ×3皿、てくてく運ばれてやって来ましたよ… 6つの歳から己は食いしん坊ではなく意地汚いのだと自覚していた俺の目の前で、素敵なケーキ達があたかも「食べて下さい…」と胸の前で両手を組み合わせているかのような光景は、本当に小さな頃から夢見たものだったはずなのですが、いざ目の前に展開されると冗談のようでもありましたよ…まあ冗談でしかありえまい…(そっと目を伏せ) なんか、その後は、もう、戦場というか混沌と言うか…1つのケーキを適当に5等分(等分…?)してはひとくち食べる毎にんまいんまいとアホウのよに言っては次のケーキを突き崩し、悶え、出会った事のない味や香りや食感の渦に飲み込まれ…をくり返す事12回って感じですかね…フフ…(気の毒) しかしそれより何より、ふかふかの絨毯が敷き詰められたティールーム、周りは綺麗なカッコした老若男女がナゴヤカにお茶したりナニしたりしてるというのに俺達5人の言う事と来たら「ケーキおいしい…城之内おいしい…」だとか「(オレンジとチーズ風味のケーキを口に含みながら)てかさあ!社長はチ−ズって感じじゃないよねえ!」とか現世と何の接点も見出せない単語ばかりです。 フォークで切り崩しても、クリームとパイ生地がどれあって崩れてゆくよな事にはならない、層の細かいミルフィーユとか(プラリネ風味が俺らでは高得点)、ちょっと塩味の効いたねっとりとして濃いチョコレートケーキとか、ここ数カ月味わった事のないものを味わえて、本当に東京に来てよかったなあ…とニコニコしながら思いました。ビバ甘物…!
とりあえず、河東さんがあんなに相好を崩して「おいしい…」しか言わないのって初めて見た気がいたします。
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