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2002年01月13日(日) 翼を下さい

1月10日に「家逃げ」をした。
社会の目から見たら「家出」だろう。
おかしくなった。またパニックになった。
本気で東京に住もうとしたけど体力がなかった。
施設なんかに行きたくない。
だって変な目で見られるもん。
そう言う目で見るのは大人が多いけど。

親が怖くなった。何もしていないのに、私を「言葉」
と言う武器で私の胸を刺した親を。
体の傷は時間がたてば消える。
心の傷は一生消えない。私は一生苦しまなくてはならない。
言葉、暴言はナイフより怖い。
私を私で無くしてしまう。
理性を失わせてしまう。人に迷惑をかけてしまう。


最近の子供が切れる理由わかりますか?
「切れる」なんて言葉簡単には使って欲しくないけど
そのくらいその子達の、わたしの心はすさんでいるのかも。
いや、すさんでいる。カラカラに乾いて、いっぱいいっぱいになっている。

それでも私たちは生きていかなければいけない。
18の「くせに」
と言われても
働いてない「くせに」
と言われても
不登校の「くせに」
といわれても
ひきこもりの「くせに」
といわれても
子供の「くせに」
と言われても。

大人は子供を責める事はできないと思う。
だって話を聞いてくれないんだもん。
話そうとすると「どうやって家に返そうか?」って考えるでしょ?
「どうやって普通の子に戻そうか?」って思うでしょ
「どうやって私たちのようにちゃんとさせて<あげようか>」っておもうでしょ?
その
「あげようか」がいけないよ。
自分がえらいと思ってるでしょ?
自分が私たちより長く生きてきたから教えて
「あげよう」
って思ってるでしょ?
人間はみんな平等なんでしょ?なぜそんなにあなたはえらいの?
なぜ不登校者を「見下そう」とするの?
なぜ「みてみぬフリ」
をするの?
あなたが私にお説教したら、私の心はもとに戻るの?
私を助けてくれるんですか?私の乾ききった心を元に戻してくれるんですか?
そんなに「偉そう」にしてたら、上から「見下ろされたら」
私たちは話す気が失せます。
こっちが真剣に「話そう」としてるのに「聞いて<あげよう>」
なんて態度とられたら、気分を害します。
そういうと「大人は大変なんだから」
って言うでしょ?
毎日毎日
会社に行って、給料稼いで、家族を養ってるのだから、
大変でしょう?
上司にいやみをいわれてストレスもたまるでしょう。
だから「大変」なんでしょ?
でもね、子供はもっと大変なんです。
不登校すると
「学校に行け、勉強しろ、おとたけさんはあんなに頑張ってるんだから」
そういって、叱咤激励するでしょ。
「勉強しないと死ぬよ」
祖母からの言葉。
勉強しなくても死にません。
暴走族に入ると見下すでしょ?

先生を殴ると
「バカな奴」って思うでしょ?
でも問題は先生にあったのかもよ。先生がそのこに対して心に傷か残るような
酷い事をいったのかもよ?
何故理由を聞いてくれないの?
なんで「行動起こしてる」のに関心を示してくれないの?

なんで???なんで???なんで????


大人はそんなにえらいんですか?
働いていたら、社長だったら、認められるんですか?
地位が高ければ良い目で見られるのですか?


私を助けてくれたのは、ネットの友達です。
私はその子達に直接会いに行きました。
北海道、長崎、大阪、東京・・・
今「危険」だと言われている「出会い系サイト」ではないですが
それでも危険です。もしかしたら。
何故そんなコトするか分かる?
大人が分かってくれないから。私たちが大人を知らないから。
この二つ。




いい加減、黙って話を聞いてください。
もっと目線を下げて、「あげる」思考をいなくしてください。
居場所を作ってください。
<フリースクール>
なんて名前つけたら行きにくい。
差別されてる。私たちは。
<ティータイム>ってしたら、落ちつけるでしょ?
退学させられた人の、引きこもりにさせられた人の、不登校にさせられた人の
いじめにあわされた人の、心を傷つけられた人の


話を黙って聞いてください。
時間を作ってあげてください。
心を休ませてあげてください。
ゆっくりのんびり気長に待ってあげてください。

大切なものはなかなか見えないものです。
「私は引きこもりです。そして悪の道に走ろうとしてる」
もしかしたらそうなってしまうかもしれないでしょ?
誰も助けてくれなかったら。
そう言ってもあなたの私に対する見方、偏見などは持たないと心から神に誓って約束できますか?

*被害者は私たちです。
弱い人を守ってください。

人は自分一人の事でいっぱいいっぱいでしょう。
でももしあなたに、「すこしの優しさが」あれば
誰かを救ってあげられるかもしれない。
友達として認められてもらえるかもしれない。彼らに。

私たちは大人を知らない。
あなたたちは子供を知らない。
坂本竜馬みたいにこころの掛け橋になってくれる人が必要です。
もっと私たちに目をむけてください。
少年院の少年が何故悪の道に走ったのか。
「根底」
を・・・・
そこまで目をむけてください。
苦しい私たちの心を、乾ききった心を救えるのは、
あなたたち大人しかしないのです。
私たちには力がないから。
何か大変な事が起こる前に
声を、叫びを聞いてください。

お願いします。

私たちは困っています。
警官に補導されても、そこからどうしてくれるというのですか?
坂本竜馬はいないのです。
掛け橋になってくれる人がいないのです。
あなたたちのせいではないけど、でも現実は、。。。


弱いものを守って。
居場所を作って。
もうこれ以上苦しめないで。



みんなでお茶を飲めるようにしようよ。
ゆっくりはなそうよ。
のんびりさせてよ。


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