最強の星の真下

2009年08月12日(水) 療養生活。

入院して手術を受け、自宅療養を経て、職場に復帰した。

社会人になってから今までに、こんなに長く休むのは初めてだった。

で、実は、自宅療養の期間は、もっと元気に過ごせるものかとちょっとばかり期待していたのだが、やはり術後の療養は「療養」で、単なる休暇という訳にはいかず。

入院中は熱を出した。退院日、両親が車で病院から家まで荷物と私を搬送してくれたが、その晩も熱を出した。
ああ、やはり術後なのね・・・と実感。

ちょっと疲れるとすぐに熱を出すので、頻繁に横になりながら、外出も出来ずに過ごす、実にまっとうな療養期間であった。
お医者さんの言うことは正しかった。
がっくり。

子宮筋腫と片方の卵巣に居座っていた腫瘍部分を、腹腔鏡下で切除した。
で、消化器は全っ然大丈夫〜♪と、自宅療養が始まって少し元気になったある日、母が出してくれた美味しいご飯をうきうきと全部、満腹になるまで食べた。
お腹の傷が突っ張って(お腹が膨れたので当然だ)、一晩痛い目を見た。
・・・いや、病院食、不味かったんだよね・・・。

痛い目を見て学習し、少し控えめに食べるようになった。
が、上げ膳据え膳。しかも傷はお腹なので療養中は腹筋を甘やかす生活。

家事手伝いくらいでは摂取エネルギーを消費しきれず、2キロ増えた。
「メ、メタ・・・ボ?!」に3歩くらい近付いた、お腹だけが出ている体型が鏡に映るようになった。
自分のものとは思いたくないような物体である。
増えた肉はすべて腹に向かったらしい。しかも筋肉コルセットが外れた状態なので、腹部付近全体に、何となしゆるーい感じが漂っている。

これから、毎日しっかり歩きます。歩きますよ!
・・・お腹の傷が全部塞がったらね。(あと数日は猶予があるな・・・えへ。)


療養中、嬉しいことに、あちらこちらからお見舞いをいただいた。
米国の仕事仲間までお見舞いを送ってくれたのには、思いがけず、驚いた。

切除後の療養中、まだ細胞診結果が出ていなかったので、「悪いものだったらどうしよう・・・」と、内心、それなりにナーバスだった。
まあ、想像したところで、どうしようもこうしようもないのであるが、人間、そこまで割り切れるものでもないのである。
お見舞いをいただいたら、「そうだった。私ってこんなに恵まれていて運がいいのだから、悪いモノが取り付く訳なかったわー」と、唐突に楽観スイッチが入った。
人間の気分なんて、単純なものですな。ははは。


療養期間は、ぼんやりのんびり終わった。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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