最強の星の真下

2003年06月14日(土) たどたど英語を話すときの思考回路。

木、金と本日土曜日、連日、一日中ずーっと、英語漬け。

今日の最後の1時間は、もう私の少ない脳味噌は絞り尽くされてスカスカのヘチマスポンジ(Sサイズ)と化していた。

口を開いても英語が出てこないし。いや、単語は出てくるのだけれど、全く文章にならず意味不明。
単語が口から飛び出してから、「あ・・・違った・・・」と言い直し言い直しをしているうちに、段々自分でも何を言っているのか判らなくなってばかりだった。

言おうとしている事は自分の中では明確なのに言葉が支離滅裂というのは結構しんどい。
それでも全く容赦なく発言の順番が回ってくるとは、なんと過酷なトレーニング〜・・・。

自分で申し込んだ英語トレーニングとはいえ、本当〜〜〜にしんどかった。
定員が6名だったので、順番が来るのがスバラシク速かった。しかもランダム。

費用が会社持ちだし私のレベルでの募集だからと、嬉々として・・・いや、うかうかと!申し込んだのだが、私が一番、ずば抜けてスピーキング能力が低かった。
リスニングは(多分)下から2番目だったけれど。
文法は、どうやら下から4番目くらいだったけれど。

・・・話せなければ、ちゃんと聞き取れたってどうしようもないさ・・・ふ。

聞けば、他の受講生は1人を除いてみんな2年以上の海外(英語圏)在住経験有り。
その長期在住経験なしの1人というのが、どうやら私よりリスニングが宜しくない人だった。でもどうも短期での経験はあるらしい。しかも否応なく実戦で使う毎日を何年も過ごしているらしい。
2年前に全く話せない状態からスタートした初心者なんて私だけだった。

講師は日本語の出来ないネイティブスピーカーだったので、日本人同士の会話も雑談も勿論エイゴ。
集団の中に1人でもネイティブが混じっていれば公用語はエイゴ、というのが私のいる職場の暗黙の、でも絶対のお約束。なので、全く自然に言語がエイゴに切り替わっている。

みんな滑らか〜に談笑する中、一人たどたど話すのは微妙〜に淋しかった。

・・・募集の詳細には私のレベルってしっかりはっきり書いてあったのに・・・嘘つきぃ〜・・・。


唯一の慰め。
講師が書き出して配ってくれた「各人の弱点」、私のパートに「発音」関連は入っていなかった。That's it.

・・・発音に問題がなくたって、話せなければどうしようもないさ・・・ふ。



でもまあ、一日中エイゴ漬け状態だと、やはり格段に変わるな〜とは思う。
頭の中で翻訳する前に英単語が口から出てくるようになっただけでも収穫だ。
まあこの状態も、あっという間に劣化摩耗するのだけれど。愛蘭の後がそうだったし。
進化は亀の歩みだけれど退化するのは速い。ピアノと同じだな。



今回は、ボキャブラリーの貧困さが私が話せない最大の原因だと、はっきり判った。


私が英語を話すときの思考の流れはこうだ。

自分の知っているフレーズ、単語は翻訳するまでもなく口から出てくるのに、英語でどう言えばいいか知らない事を話そうとすると、いきなり脳味噌が白くなって失語症のように言葉が出てこなくなる。

その空白の後、頭の中が日本語に切り替わり「ええとこの言葉は英語で何て言うのだっけ・・・」と翻訳のため考え始める。

そして単語を見つけだした途端にまたエイゴに切り替わって、文章を考える前に口から単語がいくつか出ていく。

が、すぐには構文にならないので、はた、と「ええと構文は・・・」とまたしても日本語に切り替わる。


これではたどたどするのも当たり前だ。
英語で何というのか解らない単語やフレーズが多すぎるのだ。
頭の中の辞書が空白だらけなのだな。


面白いことに、英語を聞いている時には全く日本語に切り替わらない。
私の脳味噌は、解らない単語はそのまま流して話の大意を掴むようにしているらしい。

この辺りは今までの経験から、「下手に単語に拘ると話から脱落して1人取り残される」ということが骨身に染みているようだ。

最近リスニングが何とかなってきた、と思ってはいたが、そうか、脳味噌の流れが変わっていたのか・・・。



今回、自分が脳内でこんな作業をしていると実感できたのは、とてもいい経験だった。



と、優等生的に考えて、出来の悪かった自分を慰めているという話もある。

疲れた。
明日は爆睡予定。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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