水の音が聞こえる昔見た風景にも水の音があったそこから私は水の音を頼りにあなたへたどり着く始めは何も見えない闇の中息を潜めて水の音を探す私の後ろだ…そう あなたは私のすぐ後ろに居た私たちは背中合わせに立っている正反対の視線でこの世界を眺めている一度は正面を向き合ってみたけれどそれは間違いだと気づいた気づいた時にはお互い大きな傷を負うことになる心の傷は癒えぬまままた元の位置へと戻っていったお互いに視線を合わせることなく私たちは存在している