一晩経って、だいぶ気持ちが落ち着いた。 それほど悪い気分でもないし、寂しくもない。 完璧な笑顔だって作れるのだ。
色々考えた末、やっぱり今は全面的にダーリンのサポートに回ろうと思う。 もしかしたらダーリンはずっとこのままかもしれないし、それはそれで困っちゃうのだけど。 せめてあと3カ月は、ダーリンの好きなようにすればいい。 私はそれを見守るだけ。ただ黙って。出来るだけ文句も言わず。 なんだか今は、それで良いような気がしてる。 なんでしょうね。この爽快感は。
疲れ果てたダーリンが毎日電話をくれること。とか。 大きい仕事が終わった後、一番に報告してくれること。とか。 そういうダーリンの優しさや温かい体温が、いつの間にか当たり前になっていたのかもしれない。 ちょっと、反省です。
昼間、ダーリンからメールが来た。 文面を読んだだけで、とろーんとなってしまうような可愛らしいメール。 それを見たら、胸の中にあった膿のようなものが、すっかり吐き出されてしまった。 エゴ。欲望。ジレンマ。我儘。不安。揺れ。そして、エゴ。 ぜーーーーんぶ、どうでも良くなった。
悔しいけれど、私は彼にベタぼれで。 どんなに頑張ったって全面降伏、するしかない。
私が選んだ人だから。私が愛した人だから。 心枯れるまで信じ抜いて、不必要だと言われるまで傍に居る。 あの日、そう、決めたんだから。
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