手紙

2005年07月31日(日)

おじいちゃん、はじめまして。蝶と申します。
見ず知らずの娘っ子から、いきなり手紙が届いて
ビックリさせてしまったかもしれません。ごめんなさいね。
馴れ馴れしく「おじいちゃん」なんて
呼ばせてもらってもいいですか?

実は2年前の春から、おじいちゃんのお孫さんと
お付き合いさせて頂いてます。
さっきダーリンからメールが届きました。
「お祖父ちゃんが危篤だ」と。
突然の事で本当に本当に驚きました。
どんな言葉も安っぽい励ましのような気がして、
上手く返事を返す事ができませんでした。

その時、私は呑気にも豚の生姜焼きを食べていたのですが、
ダーリンからのメールを読んだ瞬間、
ある夏の光景が思い浮かびました。
おじいちゃんは私の存在を露ほどもご存知ないと思います。
それは当然の事です。
だけど私はおじいちゃんを一度だけ、ほんの数秒間ですが
お見かけした事があるんです。驚いたでしょ?

昨年の夏休み、旅行帰りにダーリンの実家の前を通り過ぎました。
初めて見る、ダーリンの育った家。
私は車の中から、窓の外をじっと凝視しました。
すると目に飛び込んできたのが、
店番をするおじいちゃんの姿でした。
運転するダーリンに「おじいちゃんが居た!」と報告すると、
「きっとナイター中継でも見てるんだよ」と照れたように笑っていました。
あの時見ていたのは、おじいちゃんの大好きな巨人戦ですか?

おじいちゃんにとってダーリンは、どんなお孫さんなんでしょう。
きっと家族の間では、クールな人だと思われているかもしれません。
ダーリンの話を聞いてると、そんな感じがします。
だけど私にとっては、可愛らしく、お茶目な人です。
私の前で、よく怒ったり、泣いたり、甘えたりしています。
すごく感情が豊かで、純粋な人なんですよ。
私はそんなダーリンが大好きです。
とても愛しい存在だと思っています。
ダーリンを想う気持ちは、おじいちゃんにだって負けません(笑)
出来ればずっと一緒に居たいです。
ちょっと照れますが、おじいちゃんとも家族になりたいです。
(あ、おじいちゃんと結婚したいとかそんな意味じゃないです…)
私は一人っ子なので、沢山の家族を作る事が
子供のころからの夢だったんです。

おじいちゃん、おじいちゃん。
まだ、遠い所へ行かないでください。
お話したい事が、いっぱいあります。
ダーリンの幼い日の話を聞かせてください。
今さっきダーリンから電話があって、
まだ元気になる可能性がある、と聞きました。
早く元気になってください。
遠くから、陰ながら、お祈りしています。

そんな夢を見ています。





蝶より。

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