今週になってから、ダーリンの機嫌は最悪だった。 もちろん理由なんて、私には分からない。 出会った時から、そう。 すごーく2人の関係が順調な時でも、 手のひらを返すように、ダーリンの心は固くなる。 それはいつだって、突然にやって来るのだ。 「1人になりたい」「放って置いてくれ」 そんな言葉で私を拒絶する。 こうなったら、もうどうしようもない。
身を潜めて、ひっそりと。 数日間で嵐は去る。 まるで何事もなかったかのように。
今日がまさにその日だった。 昼間に入ってきた彼なりの謝罪メール。 夜になれば、すっかり機嫌は直っている。 慌てず、騒がず、傍観していれば、 時間とともに私の大好きな彼が帰ってくるのだ。
ダーリンのこの特性を、 最初の頃は理解できなかった。 正直言って、今だって。 これを繰り返されると思うと、 確かにウンザリするのだけど、 スパンも短くなっているようだし、 自分の身の置き所も知っているから 仕方がない、と考えられるようになった。
だけど、やっぱり傷つくもんは傷つく。
冷たくされたら、誰だって傷つく。
| |