さっき届いたメールによると、ダーリンは飲み会だそう。
文面から察するに相当なご機嫌ちゃんぽい。
何故って、それは憧れのアノ人と一緒だから。
才能、知性、美貌、権力、富、名声。
すべてを手にしている女性。
きっと誰もが一度は名前を耳にしたことがあるはず。
その場を想像すると、なんだか胸がモヤモヤしてくる。
嫉妬とかそんなんじゃなくって、
ダーリンが手の届かない人になってしまったみたいで。
本当は喜ぶべき事なのかもしれない。
なのに、悔しいような寂しいような、
すごーーく微妙な気持ちだよ。
これから、どんどんダーリンは変わっていくんだろうな。
有名な人と大きな仕事をして力をつけていくダーリンを、
私はどんな気持ちで見守っていくんだろう。
私が一番嫌いな人種になっちゃったりするのかもしれないけど、
ダーリンにとっては、そのほうが良いのかもしれない。
相変わらず私は、田舎で暮らしていて、
ちっぽけなことでつまづいて凹んで、
同じトコロをグルグルと回っているんだ。
私だけ、変わらない。
私だけ、置いてけぼり。
なんて素敵な彼女なんでしょう。うへへ。
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