これから起こるかもしれないし、起こらないかもしれない。
そんな曖昧で不確定な出来事に心を乱される私。
「大丈夫だよ。俺がフォローするから」
いとも簡単に不安を一掃してくれるダーリン。
ありがとう。その言葉が聞きたかったんだ。ありがとう。
部屋に入って、ダーリンが一番最初にするのは、
手のひらを広げて、私をギュッと抱きしめること。
まるで儀式みたいに。
逢いたかった。寂しかった。大好きだよ。
言葉にならない感情が、お互いの体温から伝染してくる。
友達と遊びに行ったダーリンを1人ぼっちで待つ時間。
寂しいけれど寂しくなくて、孤独だけど孤独じゃなくて。
だって、ほら。
すぐ傍に、あなたのシャツが置かれているもの。
あと3時間もすれば、「寒いよー。疲れたよー」なんて言いながら、
冷たい風を身に纏ったあなたが帰ってくる。
少しのおしゃべりを楽しんだ後、
私の膝に頭を乗せて、寝息をたててスヤスヤと眠ってしまうに違いない。
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