ダーのところから帰ってきた。
なんというか。とても、とても、穏やかな時間だった。
蝶ちゃんと逢って充電された気分とダーは言ってくれたけど、私も同じ気持ちだ。
土曜日は気絶しそうなほど遊びまくった。
2人がしたかったことを、すべてやり尽くした感じ。
その疲れもあってか、今日はダーにくっついてたっぷりと眠りを貪った。
彼の腕に頭を乗せて腕や足を絡めると、
在るべき場所に帰ってきた安心感に包まれる。
気持ちイイねぇ、と言いながら2人で目を閉じた。
ほんと、この人の隣は、なんて居心地が良いのだろう。
帰り道、車を運転するダーに手を伸ばし、その左手に指を絡めた。
いつもよりも何故か、胸に迫ってくる寂しさは少ないけれど、
ダーの温もりを少しでも多く感じていたかったから。
空港の駐車場で、ダーに寂しい?と尋ねてみる。
そして寂しかったら泣いてみせてよと無理な注文を加えてみる。
その言葉にすぐさま反応して、ダーの目の淵に涙が盛り上がって来る。
恥ずかしくなった私は、照れ隠しに嘘泣き得意なんでしょーと悪態をついた。
付き合ってもうちょっとで、2年。
正直言って最初に比べれば、
ダーのことを考える時間やドキドキ感は減ってしまった。
お互いの街へ帰る時も、割と普通の顔をしてバイバイを言えるようになったし。
でも。それでも。やっぱり。
他の人にトキメキを求めたいとは、全然思わない自分が居る。
私は、私と彼の今の関係を、とても気に入っている。
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