仕事中、予想外の激震が走った。
聞き違いかと思って、何度も聞き返してしまったほど。
今までの基盤が変わり、
いつも傍に居たあの人がいなくなる。
これは追い風なのか、向かい風なのか。
ちっとも先が見えない。
不安で堪らない。
昼食を取る為に入ったカフェで、
思わず涙をこぼしてしまった…。
少しだけ落ち着きを取り戻した後、
とぼとぼと店を出る。
会社へ帰らなきゃ行けないのに、
なかなか足が先へ進まない。
頭が、ボーっとする。
無性に誰かと話をしたくて、
やっぱりすぐに思い浮かんだのはダーの顔だった。
多分出ないはず。
そう諦めていたけれど、
ダーは電話に出てくれた。
10分ほど話をしたら、
少しだけ心が慰められた。
驚いて泣いちゃったよー、ってとぼけたら、
ダーは「お前も相変わらず忙しい奴だなー」
とか何とか言って、笑わせてくれた。
ありがとう。
ありがとう。
あなたが居てくれて、
良かった。
夜、の電話。
帰りに情報誌を買ってきてくれたらしく、
夏休みの計画を張り切って立てるダー。
そんな気分じゃないんだけど…
なんて思いつつも、2人で話し合っていたら、
いつの間にか言い争いに発展(笑)
昼間の件を話せなかったことを、
少しだけ不満に感じたけれど、
電話を切った後に、こう思った。
もしかしたら、仕事の話ではなく、
楽しい夏休みの話題を提供してくれたのは、
ダーなりの優しさだったのかもしれない、と。
そういう人だから、きっと。
今回起こった出来事での影響。
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